お問い合せ

書籍「10年後の自分」を考える技術 ②

はじめに「10年後の自分」を具体的に描こう!

 

✔︎ 未来を「思考する」とは?

 

10年後の自分の姿を「想像」ではなく「思考」したことのある人は、一体どれくらい

いるだろうか?

 

「思考」というのは、筋道を立ててしっかりと考えることだ。

 

✔︎ 「10年前の自分」は何を考えていたか?

 

「10年前の自分」は10年後をどう考えていた?

 

仕事は、家庭は、住居は、ライフスタイルは、貯蓄は、両親は、趣味・友人は、

 

10年というのは実はそんなに長い時間軸ではない。

 

どこかの物語ではなく、今日から行動を始めてやっと目標にたどりつけるか

どうかという程度の、案外短い時間軸なのだ。

 

✔︎ 今から10年後を「具体的に」描けるか?

 

仕事は、家庭は、住居は、ライフスタイルは、貯蓄は、両親は、趣味・友人は、

 

とにもかくにも、未来のことを具体的に考えるのは、なかなかむずかしいことなのだ。

 

✔︎ 私たちを支配する「3年時計」の呪縛

 

あなたがなぜ、10年後の自分の姿を具体的に描くことができないのだろうか?

未来を「思考する」ことができないのか?

想定できる理由は3つある。

 

✔︎ 未来が描けない第一の理由は、10年という時間軸で考えた経験がないからだ。

 

考えてみれば、子どもの頃から大学を卒業するまでの学生時代がほぼ3年刻みで

環境の変化を迎えるサイクルになっていることが大きく影響している。

生まれてから20歳を過ぎるまで、私たちはだいたい3年ごとに新しい環境に

放り込まれるという生活を送ってきた。その節目、節目には、受験という一大

イベントがある。

つまり、3年先には受験が待っているという時間軸のなかでものごとを考え、

目標や計画を立ててきたと言っていいだろう。

 

✔︎ 意思決定を迫られる日は、突然やって来る。

 

10年という時間軸で物事を考えることができるようになると、人生設計の計画性が

向上するだけでなく、自分の人生に対する主体性が増す。

長いスパンで、「未来」から逆算して「今」を捉えることができるようになり、

「目標のために今、何をしなければならないか」を具体的に思考し、行動に

移すことができるようになるのだ。

 

✔︎ 楽観でもなく悲観でもなく「客観」

 

さて、10年後の自分を具体的に描くことができない第二の理由は、「楽観的に

考えているから」である。

 

今ほど、「未来を考えないことがリスクになる」時代はないと私は思っている。

昔であれば、みんなと一緒の選択をしておけば、とりあえず「安全・安心なレール」に

乗ることができて、ゴールまでたどりつくことができた。

 

人はよくわからない将来のことについては空極の楽観か空極の悲観に陥って

しまいがちだが、そんなときは、楽観的でもなく悲観的でもなく、「客観的」に

考えてみなければならない。

 

「客観的」というのは、好きか嫌いかという感情をいったん横に置いて、

起こりえそうなことについて冷静に考える態度のことだ。

そして、客観的に捉えた未来に対して、主観的に自分の人生を設計する—-。

これが、いま求められているスタンスである。

 

✔︎ 考えても無駄と、思考停止になっていないか?

 

「10年後の自分」が描けない最後にして最大の理由は、「どうやって考えたら

いいのかわからない」ということだ。

 

✔︎ 未来を思考するための「3つの力」

 

とにかく本書では、不確実・不透明な未来について読者のみなさんがしっかり

考えることができるように、その「思考法」と「行動技術(スキル)」をご紹介して

いこうと思う。けっして「唯一絶対の正解」ではない。

あくまで、手探りで考えていく際の参考にしてほしい。

 

この本では、シナリオ・プランニングの思考法を拡大して解釈し直した

「個人向けの考え方」を解説していく。

つぎつぎに変化する環境に翻弄される人生ではなく、自分の力で手に入れるための

スキルを習得するつもりで、気軽に読んでもらえればと思う。

 

解説する「未来を思考するための必要な力」は以下の3つ。

 

● モノゴトをつなげて考える「つながり思考力」

 

● つながりをもとに未来を思考する「先読み力」

 

● 修正を前提に決断する「一歩を踏み出す行動力」

 

これら3つの力を有機的に、そしてスパイラル状に発展してさせていくことに

よって、未来を具体的に考えることができるようになるはずだ。

 

一番目に必要な「つながり思考力」とは、モノゴト(事象)の因果関係を知り、

それを一段高い視点から俯瞰することで、複雑なモノゴトの背景にある「構造

(システム)」を発見する力のことだ。

 

二番目に必要なのは、「つながり思考力」を前提として、不連続な未来について

考えいく「先読み力」である。

 

そして最後、三番目に必要なのは、「つながり思考力」や「先読み力」を用いて

描いた未来に対して、修正を前提に決断する「一歩を踏み出す行動力」だ。

 

今の時代、あまりにも不確実な要素が多く、すべてを事前に決めて動くことなど

到底できない。一方で、動かないと見えてこないことも多い。

問題は、どこまで決めて、どう動き始めるかだ。

 

ある程度、未来が想定できたら、途中で修正することを前提にまずは動いて

みることが鍵になる。そうすることで新たな発見があり、思考が深まり、

予見する力が増していくという、良いスパイラルに入ることができるのだ。

 

✔︎ 未来のために今、変わらなければならない

 

大事なのは、今日から考え方と行動を少しずつでもいいから変えていくことだ。

目先のことしか考えることができない「その日暮らしの生活」、「昨日と同じ

人生」から抜け出したければ、自分が変わるしかない。

誰かが変えてくれることなど、ありえないからだ。

 

 

「未来のために今、変わらなければならない」

 

まずはそう強く意識することから始めてみよう。

 

 

 

この続きは、次回に。

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