完訳 7つの習慣-人格の回復-35
第Ⅱ領域のパラダイム
効果的なマネジメントの鍵は、テクニックやツール、外部要因にはない。
マネジメントの能力はあなたの中に育つものだ。
第Ⅱ領域のパラダイムを理解し、自分の内面に根づかせれば、緊急度では
なく重要度のレンズを通して物事を見られるようになる。
それがマネジメントの鍵である。
興味深いことに、「7つの習慣」はどれも第Ⅱ領域に入る。
どの習慣も人間にとって根本的に重要なことを教えている。
これらの習慣を日頃から実践すれば、私たちの人生は大きく変わる。
驚くほど実用的な違いを人生にもたらすのだ。
第3の習慣:最優先事項を優先する 実践編
1 あなたが今まで取り組んでこなかった第Ⅱ領域の活動を一つ挙げる。
きちんと実行すれば、あなたの私生活あるいは仕事に大きな影響を与える
と思う活動を挙げ、紙に書いて、決意して実行する。
2 時間管理のマトリックスを紙に書き、それぞれの領域にどのくらいの割合
で時間を配分しているか推測する。
次に、三日間、実際に何に時間を使ったか十五分単位で記録する。
最初に推測した割合と同じだっただろうか。
時間の使い方に満足しているだろうか。何を変えればよいだろうか。
3 人に任せられそうな仕事をリストアップし、それぞれの仕事を任せる相手
の名前を書く。
デリゲーションあるいは訓練をするにあたって必要なことを考えておく。
4 来週の計画を立てる。まず、来週の自分の役割と目標を書き、それらの
目標の具体的な行動計画を定める。
一週間が終わったところで、計画を実践してみて、自分の価値観と目的を
日常生活に反映できていたか、価値観と目的に対して自分が誠実であった
かどうか評価する。
5 一週間単位の計画を立てることを決意し、計画を立てる時間をスケジュー
ルに組み込む。
6 現在使っている時間管理ツールを第四世代に改良するか、または新しく
第四世代のツールを手に入れる。
7 「職場で実践する第Ⅱ領域の一日」(付録B)を読み第Ⅱ領域のパラダイムの
インパクトを深く理解する。
この続きは、次回に。