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ドラッカーとの対話  未来を読みきる力 17

今の大変化の行方

 

2015年までには終わると思います。私にはそんな予感がします。

今後は、資本や資金に代わって、知識が新しい中心的な資源になります。

世界はポスト・グローバルの時代を迎えますが、同時に、今よりもはるかに反対の方向へも進む、

すなわち、いわば部族的にもローカルにもなっていきますね。

 

ますますエキサイティング

 

※ 省略致します。

 

5年ごとに自分の知識を点検せよ

 

我々アメリカ人にとっては、大学の本当の強味は、ますます必要となってきた成人の継続教育にあると

考えられるようになってきています。

 

現実への感受性

 

将来の経営幹部に必要なのは、私がグローバル感覚と名づけたものです。

今よりも、もう少し広く世界を知る必要があります。

ほとんどの人が今日でも地方的です。その原因のひとつは、99%の人が自分の国以外で

働いたことがないからです。

それでも彼らはグローバルな感覚を育んでいかなければなりません。

今よりもはるかに多くの情報を得て、もっともっと国際的な感受性を持たなければなりません。

なぜなら、競争が世界的なものだからです。技術もグローバルだからです。

そして第2に、いろいろな方法で学校に何度も何度も戻る必要があることを認識しなければ

ならないと思います。理由は簡単です。

彼らが現実性があると考えるものも、5年か8年後には陳腐になってしまう傾向にあるからです。

経営幹部や会計士も、新しい会計概念に向かって世の中が動いていることに気がつかなければ

ならなくなってきています。仕事のプロセスの中に、継続学習を組み込まなければなりません。

そうしないと、だれかに頭をたたかれて、追い越され、あなたの世界はもはや現実のものではないよ、

と言われるでしょう。

知識はとても早く、5、6年で変化します。25歳で身につけた知識は、35歳か40歳になるころには、

その半分しか真実ではなくなってしまいます。

これは継続して学んでいくことが、実は最も難しいことだからです。

とくに、今とてもうまくいっている人ほど難しいことなのです。

一生懸命頑張って、自分自身を高めてきた人にはとくに難しいのです。

 

行動を問うことから信頼が生まれる

 

日本人は聞くことなど失礼だと思っています。非常に失礼なことだと思っています。

でも、失礼ではありません。日本の人は、推察ばかりしてしまいます。

推察などしてはいけません。ズバリ聞かなければいけません。

日本人は、質問することをためらいますが、異なった行動をとる人と働く時の秘訣は、

とにかく彼らに素直に尋ねるという行動が、日本人にはとても難しいのです。

おそらく日本人の伝統にはないことだからでしょう。

問いかけは自然なことなのです。

相手がどのように行動するのかわからないのでは、信頼することはとても難しいからです。

とにかく聞くことです。

言葉は大切ですが、世界のすべての言葉を習うことができるでしょうか?  答えはノーです。

言葉の壁がある人とも、お互いに理解しようと努力しながら一緒に仕事をしなければならないのだ、

という事実をまず受け入れることです。

それにはまず、問いかけることから始めることをお勧めします。

 

この続きは、次回に。

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