知識ゼロからのイノベーション入門⑧
第12話 改善は時間勝負。1分1秒を惜しむ。
・ 何かを成し遂げようとする時、時間は制約条件となる。
だからゲイツは1分1秒を惜しんで休日も深夜も働く。
第13話 最初はお金が目的でいい。真の目的にやがて気づく。
・ 株式公開によってゲイツは、世界一の資産家への道を歩むが、彼の心は
いつもソフトウェアにあった。
・ 「僕には腐るほど金がある。それでも、僕はいつも同じハンバーガーを
注文する。
僕が株価なんて気にしていないことで、お金が夢ではなくなった。
ソフトが新たな夢になったのだ。
第14話 勝つことに欲深くなれ。お金は勝者についてくる。
・ 大切なのはお金を稼ぐこと、浪費はビジネスではない。
ゲイツがつくったマイクロソフトの社風の特徴は、勝つことへの貪欲さ
にあるだろう。
ビジネスという名のゲームに勝って与えられる点数がお金だ。
だから、ゲイツはお金を稼ぐことには失着するが、お金を使うことには
関心を示さない。
ケチではないが、浪費やムダ遣いをしない。
・ 人生目標をお金とは別にする。
ゲイツの人生目標はお金とは別にあった。
何千人という才能のある人たちを率いて厳しい競争に勝つほうが、断然
面白いのだ。
お金より何よりも仕事が好き。
それがゲイツの絶えざるイノベーションの源になっている。
第15話 海外進出も早い時期に始める。
・ なぜ創業2年で日本に進出したのか。
マイクロソフトが世界を制覇できたのは、1977年という早い時期に
日本進出を決めたことも大きいのではないだろうか。
創業わずか2年で日本進出を決めた理由をゲイツは、「日本のメーカー
が世界市場で我々と
競争できるほど強力になる可能性が予測できたので、日本市場に手を
こまねいて見ているわけにはいかなかった」と述べている。
1977年とて宇治で、マイクロソフトと契約を結んでいる日本のメーカーは28社にものぼった。
・ 発展の鍵は新興国にある。
ゲイツは以後もヨーロッパ、インド、中国などの海外進出を積極的に
推し進める。
ゲイツは、いつでもまず打って出た以上は粘りに粘ってすべてをものにする。
そういう大胆さとスピード感、抜群のビジネスがイノベーションには不可欠である。
◾️日本のイノベーション1◾️栄光のウォークマン
・ 夢は「人のやらないこと」
ソニー創業者の盛田昭夫氏は、スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾスが 「最も尊敬する経営者」の
1人としてあげるほどのイノベーターだった。
「人真似をしていても道は開けない。人のやらないことをやろう」と、日本初の小型テープレコーダーや
日本初の小型トランジスタラジオを次々と世に送り出している。
このようなイノベーションの風土から生まれたのが、世界的大ヒット製品「ウォークマン」だった。
・ 会長命令でできたウォークマン
ウークマンは音楽の聴き方に一大革命を起こし、「音楽を持ち歩く」というライフスタイルは
世界で定着した。
ソニーはまぎれもなく20世紀を代表するイノベーション企業である。
次回は、 第1章 [アマゾン]
ジェフ・ベゾスの顧客志向イノベーション
—-要は「サービス」だ
この続きは、次回に。