読めば納得! 認知症予防 脳を守るライフスタイルの秘訣⑥
第4章 医師の処方する薬剤と認知症
1. 非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)
2. 高血圧症の治療
3. 抗血小板剤
4. 脂質異常症の治療
5. 抗うつ剤
うつ状態にある方は、脳内の神経伝達物質の一つであるセロトニンが少なくなっていることから、
ネガティブな暗い気分になってしまっていると考えられますので、セロトニンの濃度を上げて、
ポジティブな考え方ができるようにする必要があります。
SSRIという薬(ミナプスでセロトニンの再吸収を防げてセロトニン濃度を高める薬剤)
1. ホルモン補充療法
大豆のイソフラボンには女性ホルモン様の作用があります。
女性が豊かな老後を送るのに、大豆食品の摂取をお奨めしたいと思います。
2. 開発中の根本的治療前
第5章 脳活性化リハビリテーションで脳老化防止
- 快刺激
- 笑顔が笑顔を生む
- うつを防ごう
- 諦めた瞬間から脳が萎縮する
- 役割、日課をもとう
- 教育歴
- 社会的接触
- 記憶をよくする術
脳活性化リハビリテーションの原則は、「快刺激で笑顔、ほめてやる気をひき出す、
楽しい会話で安心、役割を演じて生きがいを生む」です。
認知機能そのものを高めようとするのではなく、楽しく交わる中で役割を演じて能力を
発揮することが目標なので、認知症の方も元気が出てきて生活力が向上します。
・ 認知機能ではなく生活機能を高めようというアプローチを行う。
例えば、認知症があっても楽しく能力を発揮して楽しく生活できるようにしようと、
脳活性化リハビリテーションを編み出しました。
脳活性化リハビリテーション施行の原則
適度な快刺激による意欲・生きがいの創出
① 認知症高齢者が役割を演じながら楽しく人と交わることで、
② 生き甲斐を感じ、不安を解消して、
③ 前向きに生きるようになることを目指す。
※ 快刺激→笑顔
※ ほめる→やる気
※ コミュニケーション→安心
※ 役割を演じる→生き甲斐
※ 誤らない課題→正しい方法
大切なことは、一緒に楽しく意欲をもって行うことであり、何をするかという課題
そのものではありません。
する人(認知症高齢者)も、させる人(家族や介護者)も、ともに楽しく一緒に行えるような課題であれば、
どんな課題でもよいのです。
何をするかではなく、どうするかが大切なのです。
学習に限らず、興味をもっていろいろな趣味活動に取り組むことはよいことです。
ただし、独りで黙々とではなく、仲間と楽しくが基本です。
1. 快刺激
笑うことで脳にドパミンが放出されます。そして脳が元気になります。
ドパミンは、意欲をもたらす脳への報酬(いわば、お金)です。
笑いは覚醒レベルを上げて、記憶や学習能力を高めます。
ドパミンは前頭前野が担う作業記憶(ワーキングメモリー:作業の遂行中に必要な記憶で、
例えば外食の準備なら、献立と調理進行状況を作業終了まで覚えておく必要がある)に必要な
伝達物質なので、ドパミンを増やすと作業記憶がよくなります。
ケアの目標は笑顔!です。
この続きは、次回に。