お問い合せ

成功の要諦 -10

感謝を理性にインプットせよ

 

ですが、修行をした、しないにもかかわらず、まず「感謝しなければならない」ということを理性に

インプットしていただきたいのです。災難や苦難に遭ったら、嘆かず、腐らず、恨まず、愚痴をこぼさず、

ひたすら前向きに明るく努力を続けていく。

これから将来、よいことが起きれば、驕らず、偉ぶらず、謙虚さを失わず、自分がこんなよい機会に

恵まれていいのだろうか、自分にはもったいないことだと感謝する。

これが素晴らしい人生を生きるための絶対条件です。

繰り返しますが、このように何事に対しても感謝をするというのは、至難の業です。

よほどの修行をし、お釈迦さまのように悟りを開いた人でなければ、とてもできるものでは

ありません。そうであれば、我々凡人が素晴らしい人生を生きていくのは、不可能ということに

なってしまいます。だから我々は理性で対処するのです。

よいことに合っても悪いことに遭っても、何事にも感謝するということを理性にインプットし、

発揮するようにする。

そうすることが絶対に必要です。

 

松下幸之助の成功を支えたもの

 

逆境に遭遇しても、それを先々の発展につながる試練として与えられたものなのだと受け取り、

むしろ幸運として受け止めて感謝するか。

それとも災難に打ちひしがれ、恨みつらみの底に沈むか。

目の前に現れる現象にどう対処するかって、そこから先の運命が大きく変わります。

我々は、このことを肝に銘じておかなければなりません。

 

災難や苦難に遭ったら、嘆かず、腐らず、恨まず、愚痴をこぼさず、ひたすら前向きに明るく努力を

続けていく。これから将来、よいことが起きるためにこの苦難があるのだと耐え、与えられた苦難に

感謝する。よいことが起きれば、驕らず、偉ぶらず、謙虚さを失わず、自分がこんなよい機会に恵まれて

いいのだろうか、自分にはもったいないことだと感謝する。

これが素晴らしい人生を生きるための絶対条件です。

 

人生の目的とは何か

 

我々はこの世に生を享け、運命と因果応報の二つの法則によって波乱万丈の人生を生きていますが、

この人生をどのような目的を持って生きていけばいいのでしょうか。

人生の目的とは何なのでしょうか。

結論を先に申し上げましょう。人生の目的とは、「心を高める」ことです。

「心を純化する」「心を浄化する」「人間性を高める」「人格を高める」。

すべて同義語ですが、これらが人生の目的です。

波乱万丈の人生で、さまざまな現象に遭遇し対処しながら、人間性を高め、自分自身の魂を

磨いていく。これこそが人生の目的なのです。

これをもっと具体的に言い換えると、世のため人のために尽くすということになります。

人間ができていなければ、心が高まっていなければ、世のため人のために尽くすのが人生の目的だと

考えていますが、それは心を高めるということだったのです。

私は人生を次のようなものであると考え、生きてきました。

まず、社会に出るまでの準備期間として二十年ほどの猶予があります。

次の社会に出て四十年ほど、精一杯に働いて世のため人のために尽くす。

さらに、私は死を魂の新しい旅立ちと考えていますが、死を迎えるための準備期間が二十年ある。

つまり、人生を八十年と考え、さらにそれを最初の二十年、真ん中の四十年、最後の二十年と

いうように分けて考え、そのような心づもりで生きてきました。

 

この続きは、次回に。

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