第2回 認知症医療介護推進フォーラム ⑦
◽️ 前橋市のホームページ
◽ BPSD びーぴーえすでぃー
認知症に伴う行動・心理症状のこと。
Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略。
認知症の症状は患者のほぼすべてにみられる中核症状と、
中核症状に伴って現れる精神症状・行動障害を示す周辺症状に分類される。
BPSDはこの周辺症状とほぼ同一の症状・行動ととらえてよいとされている。
中核症状は脳機能の低下を直接示すもので、物忘れなど記憶障害、時間・場所・人などの
見当識障害、判断・理解力の低下、失認・失行などがみられる。
BPSDは中核症状の進行に伴って二次的に現れる。
精神症状としては抑うつ、不安、幻覚、妄想、睡眠障害などがみられ、行動障害としては
暴力・暴言など攻撃的行動、叫声、拒絶、徘徊(はいかい)、不潔行為、異食などがみられる。
BPSDが現れると日常生活にも支障を生じ、周囲の介護者にも多くの負担を強いることに
なるため、介護する環境を整え、寝たきりなどにならないよう配慮し、日常的な人間関係にも
留意して、できる限り症状の軽減を図るよう努めることが重要である。
厚生労働省が策定した「かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン」では、
BPSDの発現には身体的・環境的要因が関与することがあるため、対応の第一選択としては
非薬物的介入が原則であるとしている。また、BPSDの治療では向精神薬の使用は適用外で
あるため基本的には使用せず、使用する場合は十分な説明を行い、同意を得たうえで
低用量で開始することとしている。[編集部]
◽️ コミュニケーション、環境、サポートの工夫でBPSDは予防できる。
◽️ ルビンの壺—–これは是非、ホームページで調べて下さい。
この続きは、次回に。