認知症にならないための 決定的予防法㉘
抗酸化物質は認知機能を高める
アルツハイマー病の人は抗酸化物質であるビタミンAとEおよびカロテノイド(ベータカロテンを
含む)の値が非常に低いことが判明しています。
それとは逆に、アスコルビン酸とベータカロテンの血漿中濃度が高いほど、記憶と想起面の
能力が高いことが関連づけられています。
動物実験でも、抗酸化物質を長期投与すると、老化における認知機能が改善するという証拠が
裏づけられています。
フリーラジカルによる損傷が老化を引き起こすのであれば、抗酸化物質を充分に摂取することで
老化を遅らせることはできるはずです。
たとえば、1日にブルーベリーを180cc[約150g]を食べるだけで、時間は大幅に巻き戻せることが
研究から明らかになっています。
(ブルーベリーがなぜ認知機能を高めるかについては、この章の後半でご説明します)。
ビタミンCがフリーラジカルを排除して、DNAが傷つくのを防ぎ、炎症を抑えるのに役立ち、
傷の治療を助け、感染を予防することは知られています。
ビタミンEは細胞膜を維持するうえで重要です。
科学的な研究では、ビタミンEの摂取量が最も多い調査対象者は、アルツハイマー病を
発症する確率が40%以上低くなりました。
ビタミンCを最も多く摂取していた人は、アルツハイマーになる可能性が30%以上低く
なりました。
オランダで、55歳以上の7983人の地域住民を対象におこなわれたロッテルダム研究では、
60年の歳月のあいだに、ビタミンCとビタミンEの摂取量が多かった人は、アルツハイマー病になる
リスク低かったことがわかっています。
研究では緑茶に含まれるカテキンも脳細胞を守るのに役立つことが示されています。
緑茶もしくは緑茶の抽出物が老人性の障害(アルツハイマーを含む)から人間を守る一助になる
可能性が、研究結果から示唆されています。
緑茶、白茶(パイチャー)、および紅茶などの発酵茶は、抗酸化物質のフラボノイドを自然に
豊富に含んでいます。
植物由来の抗酸化物質であるフラボノイドは、低比重リポタンパク質(LDL)の参加を防ぎ、
炎症を抑え、内皮機能を向上させ、血小板の凝集を阻害することで、心臓と脳のために
なっているかもしれません。
茶に含まれる抗酸化物質は、多く果物や野菜に含まれる抗酸化物質よりも強力であると、
最近の研究もあります。ということは、熱い緑茶もしくは冷やした緑茶を日がな1日飲んでいるほうが、
山盛りのほうれん草を食べるよりも、脳をもっと大きく健康にする可能性もあるということです!
(脳のためにならないもの—研究から熱い紅茶に牛乳を加えると、抗酸化物質が体におよぼす
影響が減ることがわかっています)
オメガ3脂肪酸が参加による損傷を止める
オメガ3脂肪酸は魚と魚油に含まれています。さまざまな証拠によって、魚油に含まれる
オメガ3脂肪酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)が免疫を調節する特性が
あることが裏づけされています。
オメガ3脂肪酸には数多くの消炎、抗癌、血圧の降圧の効果があるだけでなく、
アルツハイマーの予防と治療においても、これはきわめて重要なものです。
※ [アルツハイマーを予防する抗酸化物質]の表があります。
是非、購読の上、ご覧ください。
大変、参考になります。
この続きは、次回に。