認知症にならないための 決定的予防法㉟
サプリメント—飲みにくい錠剤
サプリメントが利用されない大きな理由は、これがまさに<飲みにくい>からです。
よくある問題は、錠剤が大きすぎて(なかには角張っているものもある)、患者が錠剤を
飲み込むよい方法を知らないことでした。
錠剤を飲むためのコツとしては、牛乳やスムージーのような濃度の高い液体を使う手も
あります(牛乳と併用できない薬も若干あるので要注意)。
私の患者のなかには、錠剤をヨーグルトに交ぜる人もいます。
少量のオリーブ油に浸す人もいます。
気持ちのもちようが肝心です。サプリメントは楽しむものであり、薬だとは考えないでください。
私は250から300ccの液体と一緒に飲むようにお勧めします。
それによって食欲が増進します。
サプリメントと薬用ハーブに関する注意点
サプリメントの多くはほかの医薬品と相互に作用し合い、心臓や肝臓、あるいは現在かかえている
ほかの疾患のための薬の効果を増幅または制限することで、逆効果をもたらします。
米国神経学会によると、銅はアルツハイマーになる可能性を高めると考えられています。
ビタミンに含まれる銅は、1日当たり2.5mg未満とすべきです。
完成のためのコンドロイチン硫酸は、モトリン、セレブレックス、およびデイプロなどの
非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)と一緒に摂取すると、出血のリスクが高まることが
指摘されています。
亜麻仁油は抗凝血剤などの経口薬の吸収を減らすので、別々に服用すべきです。
デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)はインスリン抵抗性を高めるので、
インスリン抵抗性がある人は注意して摂取するようにしてください。
ショウガはワルファリン(クマジン)と相互作用し、イチョウ葉は出血しやすい傾向を強めます。
睡眠障害によく使用されるメラトニン(クマジン)と相互作用し、イチョウ葉は
出血しやすい傾向を強めます。
セント・ジョンズ・ワート[セイヨウオトギリソウ]は抗うつ剤および、心臓の抗凝血剤
アミオダロンの妨げとなり、出血しやすい傾向を強めます。
痩身用のサプリメント
痩せるためのハーブやサプリメントに関しては、充分に用心する必要があります。
一例をあげると、エフェドラは心臓発作や不整脈を引き起こす危険が高いことでよく
知られています。
カルシウムのサプリメント、ダイダイ、キトサンなどを使ったダイエット商品は、
それらを売っている会社以外の人には効果がありません。
腸内洗浄をしても体重は減りませんが、財布の中身はすっかりなくなります。
ポテトチップスなどの製品で、カロリーを下げるために使用される脂肪代替品オレストラも、
カロテノイドなどの脂溶性ビタミンの吸収を減少させます。
最後に、もう一つ忠告しましょう。
アドヴィル、モトリン、アリーヴ、セレブレックなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は、
心臓発作を防ぐために必要なアスピリンの抗血小板作用を阻害します。
ですから、心臓血管のためにアスピリンを飲む必要がある人は、NSAIDの服用後14時間以内は
避けるようにしてください。
この続きは、次回に。