認知症にならないための 決定的予防法㊻
3 アルツハイマー病を防ぐ<3つのエクササイズ>を実践する
1 週間に3日(可能であればそれ以上)
時間—3分から5分、運動の種類—ウォームアップ
時間—30分、運動の種類—-歩行運動か、ほかの適度な有酸素運動
時間—3分から5分、運動の種類—ストレッチによるクールダウン
4 運動日誌をつける
定期的に運動日誌をつけることは、<3つのエクササイズ>を始めるうえで重要です。
カレンダーを買って、毎日おこなった運動の量と種類を記録し、体に何かしら反応があれば
(呼吸が苦しいとか、筋肉痛、関節痛など)、それも書き込んでください。
このデータは、それ以上の問題を起こさずに、最大の効果をあげる特別のプログラムを、
医師とともに考案するのに役立ちます。
5 快適に
靴はかならず、運動用の靴下を履いて試し履きし、爪先に充分な余裕があることを確認してください。
数分間、店内で歩き回ってみて、靴がすれたり、なんらかの不具合がないか確かめてください。
6 ゆっくりと始める
ゆっくりと始めてください。
1000歩から2000歩を歩くだけでも、怪我をせずこなせるのであれば、それで充分です。
歩行運動をつづけるにつれて、毎週、200歩から400歩を追加してきださい。
そのうちに、アルツハイマーを予防する歩行運動を、苦労や苦痛なしにできるようになるでしょう。
7 水中運動を試す
陸上での運動が関節痛または筋肉痛を増すようであれば、YMCAやフィットネス・クラブで
水中エアロビクスやストレッチのクラスを探してください。
運動は温水プール(水温28度から31度くらい)でおこない、筋肉や関節を温めて、
痛みやこわばりを減らすようにしてください。
[子供とアルツハイマー予防]
子供や孫たちのために、運動が<家族の習慣>になるようにしてください。
有名な小児科医で、『LEANキッズ』(New American Library,2003)を書いたドクター・ウィリアム・
シアーズによると、子供に奨励できる最も手軽な習慣は、定期的に運動することだそうです。
子供たちと散歩する時間をつくりましょう。
子供と球技—野球、バスケットボール、サッカー—-をして、運動しているときは親や祖父母も
楽しんでいることがわかるようにしましょう。
もう一つ、子供について管理すべき習慣は、テレビを見ることです。
子供は平均して1週間に17時間テレビを見ています。
コンピューターゲームや携帯電話をこれに加えれば、その2倍以上になります。
この時間は運動していませんから、肥満を防ぐためには注意して制限しなければなりません。
私が息子に始めてボールを投げて、息子がそれを投げ返してきたとき、それは単にボールを
共有しただけではなかったのです。
私たちは運動する喜びを共有していたのであり、それは今日も私たち親子を結びつけつづけています。
私はいまでも父が、ブロックリンのエベッツ・フィールドやブロンクスのヤンキー・スタジアムで、
キャッチボールをしてくれたのを覚えています。
この思い出を書くだけで、まるで昨日のことのようにポップコーンのにおいがして、
オルガンの音が聞こえ、内野のきちんと刈り込まれた明るい芝生が見えてきます。
この続きは、次回に。