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認知症にならないための 決定的予防法-71

7 リラクセーションの練習をする

 

 

くつろぐことは、モルヒネのような鎮痛作用があり、幸せで肯定的な感情と関連した体内の

物質—エンドルフィンとエンケファリン—が増します。

リラクセーション療法は睡眠の質も高めてくれるかもしれません。

いくつかのくつろぎ方法に関する小規模な研究では、1年間のリラクセーション療法後に、

患者が自己報告した不眠の訴えに42%の改善がみられたことがわかっています。

弛緩反応は、充分な休息によって、ストレスにたいする身体的、情動的な反応が変わった体の

状態です。生理的な状態は、私たち誰もがもって生まれたもので、自分では気づかないうちに

起こりうるものです。

 

リラクセーションの方法

 

くつろぐために、20分ほどの時間を割いてください。

集中力を妨げる、外部のさまざまなものをとり除いてください。

 

1  ベッドまたは床に横たわるか、ゆったりもたれかかり、全身が支えられるような姿勢をとり、

    できる限り筋肉の緊張をほぐしてください。

 

2  20分間、できるだけじっとしていてください。

    思考をいまその瞬間に集中させ、心に浮かんでくる下界の悩みごとは頭から追いだして

    ください。

 

3  こうしたステップを経るあいだに、自分に合ったやり方で、体内のあらゆる筋肉がいまでは

    ゆるみ、やわらかくなり、余分な緊張から解放されているのだと想像してみてください。

    体内の筋肉がほぐれ始めているところを思い描いてみましょう。筋肉がゆるく、

    だらりとしているところを想像してください。

 

4  呼吸が規則正しくなるように集中してください。

    息を吐くときは、緊張を吹き飛ばすかのように、筋肉がさらにほぐれているところを

    頭に描いてください。

    20分たったら、しばらく時間をとって、達成できた気分と感覚をよく確かめてください。

    最初はこわばって硬くなっていた部分が、いまではほぐれてやわらかくなっているかどうかを調べ、

    まだ緊張しているところやこわばっているところが残っていないか確認してください。

 

私はよくこう質問されます。「瞑想やリラクセーションがうまくできているかどうか、

どうしてわかるんですか?」

自分がくつろいでいると、どうすればわかるんでしょうか?

 

1  口のなかが湿ってきます。

2  手足が温かくなってきます。

3  四肢や首、腰が重くなった感じがします。

4  皮膚がむずむずと温かくなり、ドーパミンが体内で働いていることを意味する陶酔感のような、

    満ち足りた気分になります。

 

 

この続きは、次回に。

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