認知症にならないための 決定的予防法-72
[子供とアルツハイマー病]
祈り、進行をもつことを子供に教えれば、人生で最も困難な時期を通じて、彼らを助ける力と
なるでしょう。私の父の<オール・ソックス>はよくこう言いました。
「子供たちを人生から守ってやることはできない。
できるのは、人生に備えさせてやることだけだ」。
祈りを通じてにしろ、模範的な人生を送ることによってにしろ、大人は子供にこの先の歳月に
どう備えるべきか、教えてやらなければなりません。
8 もっと笑う
病気にならないために、笑うことを最初に推奨したのはノーマン・カズンズでした。
『サタデー・レヴュー』誌の編集長をつとめていたところ、カズンズは深刻な膠原病にかかっていると
診断されました。
医者からは治らないと告げられましたが、カズンズは著書『笑いと治癒力』に書いているように、
かならず回復してみせると心に決めました。
寝たきりのころ、彼は愉快な映画を観て、笑いによって体に有益な化学的変化を起こし、
そのおかげで健康を回復しました。
手始めにやるべき現実的なことは、ゴランになっている映画を調べることでしょう。
それらは恐怖をかきたて、争いを起こすようなものですか?
それともあなたをほほえませ、笑わせ、希望や安らぎを与えるものですか?
9 日々運動する
慢性的な心配性の人であれば、腰をあげて、もっと頻繁に運動することを強くお勧めします—
それも定期的に。慢性的な心配性とは、人生のあらゆる状況について心配する人のことです。
前向きのことをすれば、心配が健康に影響をおよぼすのを阻止できます。
運動は情動的な不安を和らげるだけでなく、コルチゾールが危険な値になるのを下げるため、
セロトニンとドーパミンが活発になり、全身の血流がよくなり、その結果、最適な健康状態に
なって、免疫システムも回復します。
食事のあと散歩にでかけると、頭のなかを整理してくつろぐ時間がとれると私は思います。
10 音楽で心を落ち着かせる
心を落ち着かせる音楽を聴けば、血圧が下がって免疫細胞数は増し、ストレスホルモンの値が
下がることが研究からわかっています。
緊迫感があり、落ち着かない気分にさせるメロディは避けましょう。
1日に10分から20分は音楽を聴いて過ごし、これを腹式深呼吸や散歩やウォーキング・マシンなど、
もう一つのリラクセーション療法と組み合わせてみてください。
腹式深呼吸の仕方
1 バックグラウンドで心地よい音楽がかかっている静かな部屋で仰向けに寝てください。
2 両手をおなかに乗せ、ゆっくり意識的に鼻腔を通して深く息を吸い込んでください。
両手が上がっておなかが拡大していれば、正しく呼吸していることになります。
両手は上がらないので、胸が上がっているのが見えれば、間違った呼吸をしています。
3 五つ数えるまで息を吸い込み、そこで3秒間止め、また五つ数えるまで息を吐きつづけてください。
この運動を10回繰り返すことから始め、徐々に1日に2度、25回まで増やしてください。
この続きは、次回に。