認知症にならないための 決定的予防法-73
11 回復の睡眠をとる
ストレスが多すぎてなかなか眠れないのであれば、睡眠のために次の提案を試みてください。
⚫️ 就寝前に瞑想かお祈りをして、心身を落ち着かせてください。
⚫️ 元気になったと感じるのに必要なだけ眠り、それ以上は眠らないようにしてください。
⚫️ 夜に寝つけないので、昼寝はしないようにしましょう。それでも、20分から30分の短い
仮眠(シエスタ)は試してもよいかもしれません。
とくに午後二時から四時の、眠りを誘うホルモンがピークに達する時間に仮眠すると、
多くの人は元気になると感じます。
⚫️ 毎日、平日も週末も同じ時間に起きてください。こうすることで概日周期—1日のリズム—が
強まり、定期的な睡眠パターンを気づくのに役立つでしょう。
⚫️ 就寝中の騒音に悩まされているのであれば、耳栓を使用してください。
人によっては、<白色雑音>—ハミング音をだす機械を買うか、番組をやっていない局に
あわせてラジオをつける—が役立つようです。
⚫️ 明かりを減らしてください。ちらついたり点滅したりする目覚まし時計やテレビの明かりが
目に入らないよう、とくに気をつけてください。
⚫️ 毎日、正午を過ぎたら、カフェインを控えましょう。
⚫️ アルコールは、細切れの浅い睡眠をもたらすので控えましょう。
⚫️ これらの療法でも効果がなければ、医師と相談してください。
ときには習慣性でない睡眠薬で容易に眠れるようになることもあります。
しかし、それに依存しないようにしてください。
1カ月に睡眠薬を7錠以上、繰り返し使用している人は、睡眠の専門医に相談してください。
多くの睡眠薬は自然のバイオリズムを乱します。
12 投薬治療が必要かどうか医師に相談する
ついでながら、選択肢セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)のような抗うつ剤は、決定的な証拠を
示す研究はまだありませんが、アルツハイマー病になる確率を減らす可能性があると私は考えます。
SSRIは脳のセロトニンの値を上げつつ、ドーパミン作動性経路も抑制するので、そうすることで
ストレスと睡眠の問題を解消するのに役立つのです。
なかなかくつろげず、眠れないのであれば、SSRIが眠りを深くし、頭をすっきりさせるのに
役立つかもしれません。
そうなることで、よりよい生活様式が選択できるようになり、より健康的な方法でストレスに
対処できるようになります。
個人的には、患者が本当に不安またはうつ状態あって、この薬が必要な場合、抗うつ剤は
二つの歩哨危険因子を減らすのに役立つ優れた薬だと考えます。
すべての抗うつ剤が睡眠を容易にするわけではありませんから、医師に最もよい薬は何か
相談してみてください。
この続きは、次回に。