認知症にならないための 決定的予防法-75
・ この人が自分にふさわしい医師なのか?
アルツハイマーの正確な診断を下せる医師を探しているのなら、脳疾患を治療する訓練を受け、
経験を積んだ人を選ぶことが大切です。
特定の疾患に関して、すべての医師が同じだけの知識をもっているわけではありません。
複数の医者が症状を回復させようと努力しているとはいえ、一人の医師があなたのすべてを
把握していることが重要なのです。
さまざまな健康状態、兆候や症状、受けてきた検査、診断、治療計画、服用しているあらゆる薬や
天然サプリメントなどです。
聡明な患者とは、自分の生活に関して細部まで—薬が変わったことなども含めて—それぞれの
医師に報告する人だということを、強調しなければなりません。
アルツハイマー病の治療にかかわる専門家
かかりつけ医—-このような医師は一般の開業医で、家庭医や小児科医、あるいは医学部を
卒業したあと、三年間の研修を経た内科医などです[日本にはこうした研修制度はない]。
老人病専門医—-老人病専門医は、65歳以上の人の治療を専門にする医師です。
[アメリカでは]こうした医師は通常、ボード試験を経た有資格の内科医で、高齢者の医療に
関連する分野でさらに研修を積んでいます。
精神科医—精神科医は、精神疾患の評価、診断、および治療を専門にする医師です。
精神科医は薬を処方することができ、さらにカウンセリング
通じて治療に当たることも可能です。
神経内科医—神経内科医は、脳と神経系の病気を専門とする医師です。
アルツハイマー病の診断と治療には、神経内科医が最も適しています。
神経内科医はあらゆる神経系の疾患について幅広い知識をもっており、たいがい心理的問題を
見分けるのによい訓練を積んでいます。
アルツハイマー病の診断と治療には、神経内科医が最もよいと考えられています。
神経心理学者—神経心理学者は、認知障害を見極める心理テストを、神経内科医と共同で
おこないます。
・ 年齢、性別、経歴、専門範囲
おそらく記憶障害を診断し治療する医師を選ぶうえで踏むべき、最も重要なステップの一つは、
自分自身を—個人的な好き嫌いを含め—知ることでしょう。医師を選ぶ過程では、次の20の
問題を考えてください。
これらの質問のいくつかは、医師を最初に選ぶことに関するものです。
残りの質問は、何度か受信したあと、考えてみるものです。
その医師が、自分にとつてふさわしいかどうか確かめるのに役立てるためです。
1 医師は男性と女性のどちらがより安心できますか?
2 医師は年上のほうがよいですか、それとも同年齢や若い人のほうがいいですか?
3 学歴に関する優先事項はありますか?
4 その医師は専門医としての有資格者ですか? すなわち、専門分野の運営委員会が実施する
標準的なボード試験に合格していますか?
5 その医師はどこのメディカル・スクール[医学部]をでていますか?
地元の医師会でこの情報は手に入れられます。
この続きは、次回に。