1万円起業-6
第6部 さあ、街で売ろう
第1章 ビジネスプランはA4用紙1枚
あなたのミッション宣言がこの1文よりずっと長いなら、それはながすぎるかもしれない。
1つのアイデアからスタートし、ぐずぐずせずに製品を売り出した。
そして市場の反応(別の地図をつくってくれ!)に合わせて、新しい製品を慎重に(つくりすぎない
ように)増やした。
□ 計画? 計画って何?
売り出しを実行するときのルールを見ていこう。
ルール① 市場性の高いアイデアを選ぶ
ルール② 費用を抑える
ルール③ まず売ってみる。
ルール④ つくる前に市場をたしかめる。
ルール⑤ 最初の結果によって、変えるべきところは変える。
□ 計画で未来を埋めるな!
考えすぎて足踏みをしないために、プランはA4用紙1枚以内にまとめておこう。
次の問いに1文で答えていくだけで、売り出しに必要なことはすべてそろう。
A4用紙1枚のビジネスプラン
概要
何をうるのか?
誰が買うのか?
このビジネスアイデアは誰を助けるのか?
お金
いくら請求するのか?
どうやって支払いをうけるのか?
このプロジェクトで稼ぐ方法は他にあるか?
売り込み
顧客はどうやってこの製品について知るのか?
どうすれば口コミで広めてもらえるだろうか?
成功の基準
次の指標を達成すれば、このプロジェクトは成功だ。
顧客数 または 年間純収入
(あるいはそのほかの指標)
障害と問題
このプランの具体的な懸念は?
①
②
③
懸念に対して考えられる解決策は?
①
②
③
期日
このプロジェクトを までに立ち上げる。
最後に、プランニングの骨子を明確化するため、1文でミッション宣言をつくってみよう。
140字がちょうどいい。
これはツイッターでアップできる最大の文章量で、自分の考えを絞り込むためにぴったりの
量だからだ。
140字のミッション宣言
盛り込むのはあらゆるビジネスに共通する2つの特徴だけ。
製品またはサービスと、それを購入する人たちのグループである。
この2点をまとめれば、次のような基本形ができあがる。
私たちは[製品またはサービス]を[顧客]に提供する。
これをベースに肉付けしていく。
必要なのは説明的な特徴ではなく、あなたのビジネスのコア・ベネフィットだ。
すると、次のようになる。
私たちの[製品またはサービス]は[顧客]が[主要なベネフィットを]するのを/達成する役に
立ちます。
このように焦点を絞り込めば、中身のない「会社用語」を避けられるし、顧客との関係から
見たビジネスの本当の目的を掘り下げられる。次にいくつかの例をあげてみよう。
あなたが犬の散歩サービスを考えているのなら、特徴は「私は犬を散歩させる」になる。
ベネフィットは「忙しくて犬と一緒に過ごせない飼い主が、安心して犬を預けられる」。
手編みの帽子の図案を売っているなら、顧客のベネフィットはこんなふうになる。
「自分や親しい人のために、世界に1つだけの帽子を手づくりできます」
KEY POINTS
⚪️ 変化する顧客のニーズに対応するために、「プランは行動しながら」立て、
とりあえずビジネスを始めてみよう。
⚪️ ニックは1枚目の写真が売れたとき、50ドル(5000円)の代金以上の励ましを得た。
できるだけ早く最初の売上を得る方法を見つけよう。
⚪️ 「A4用紙1枚のビジネスプラン」を使って、あなたのビジネスアイデアを手早くまとめよう。
⚪ やることが複雑になりすぎないように、あなたのビジネスアイデアの核となる部分を
「140字のミッション宣言」にまとめよう。
この続きは、次回に。