1万円起業-14
第14章 あなたはもう、いちばんの専門家!
たとえ屋根が崩れ落ちてきても、チャンスに変わる
実は、これまで本書に登場したほとんどの人たちは、失敗から立ち直った経験を持ち合わせていた。
新製品が箸にも棒にもかからなかったり、苦労してパートナーシップにこぎ着けた相手が
やる気ゼロだったり、などなど。
誰の許可を待っているの?
本書にはさまざまな形のアドバイスが書かれているが、アドバイスと許可を混同してはいけない。
夢を追うのに、誰かの許可がいるはずもない。
あなたが1万円起業を(あるいは他のなんでもいいが)始めるのを待っているのなら、待っていないで
始めよう。
会社を辞めてデザイナーとして独立したチャーリー・パブストは、自分が学んだ最高の教訓は、
たとえ善意ある友人からのものであってもアドバイスを無視することだという。
「僕の現在のビジネスと人生は、僕が徹底して自分の意思を貫かなければ存在しませんでした。
世の中を見渡せば、自分でビジネスを経営していない人がほとんどです。
そしてそのなかには一定の割合で、他人が9時から5時までの会社生活から抜け出していくのを
快く思わず、協力的でもない人がいます。」
善意から出たものであっても、何でもよく知っているつもりの人からのおせっかいなアドバイスは、
ときには不必要で邪魔になりかねない。
「美食旅行ビジネス」を創設したシェリー・ヴァーティは言う。
「いちばん信用できるのは、自分の判断です。
旅行ビジネスを始めたばかりの頃、そんな仕事がうまくいくわけがないと理由をあげて諭す人から
経営の仕方を指図する人まで、周りの人たちがありとあらゆるアドバイスをくれました。
でも、いちばん詳しく調査していたのは私で、その私が自信を持っていたのは、他人の意見を
聞くのをやめました。
お気持ちには感謝しますが、私よりビジネスを知らない人が、正しく決断できるわけがありません」
ときには、「まったくアドバイスしないこと」が最高のアドバイスになる。
自分が何をする必要があるかわかっているのなら、次のステップは単にそれを実行することだ。
待つのはやめて、はじめて一歩を踏み出そう。
1万円起業家たちが怖がっていたものは?
その答えは、外的なものと内的なものの2つに大きく分けられる。
その①外的な恐れ
ビジネスの前途についてそうした恐れを抱くのは極めて当然だということ、そして、それに
対処する方法を誰もが考えながら進んだということだ。
その②内面的な恐れ
外的なもの以上におそろしいものが、自己の内面に起因する恐れだ。
人生最高の一瞬をつくろう
その瞬間の記憶は、あなたが苦しいときに勇気と前向きな力を与えて
くれるだろう。
この続きは、次回に。