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認知症はもう怖くない ②

認知症はもう怖くない—-もくじ

 

はじめに

 

第1章        「認知症は治らない」は、古い常識 

     ◉ 認知症はもう怖くない

 

「認知症は治らない」という常識が変わった

 

アルツハイマー型認知症などの脳の神経細胞が減ったり変化したりすることで起こる認知症に関しては、

薬で進行を遅らせることは治せないとされています。

確かに、脳の神経細胞が減少するのを止める手立ては今のところないため、認知症を

根治することはできません。

しかし、「治らない」イコール「よくならない」わけではありません。

認知症は根治する方法がないことから、「よくならない」「悪化する一方」と思われがちですが、

それは誤解と言わねばなりません。

「よくならない」「悪化する一方」という言葉からは、「今の医学常識では」という前段が

抜け落ちているのです。認知症は、改善します。

では、どうすれば良くなるのでしょうか?

私は、脳の神経細胞の伝達をスムーズにすることで、どんな認知症でも、症状の改善が期待できると

考えています。

 

治療開始一カ月で症状が劇的に改善した人がいる

 

 

認知症の原因は脳神経細胞の鈍化である

 

 

認知症は、脳の神経細胞が死んだり、働きが悪くなるなどして、認知機能が衰える病気です。

認知症の典型的な症状は「物忘れ(短期記憶障害)ですが、実は「物忘れ」は認知症の症状の

ほんの一部でしかありません。

「認知機能」とは、五感(視る、聴く、嗅ぐ、触る、味わう)を通じて外部から入ってきた情報から、

物事や自分の状況を認識したり、言葉などで表現したり、計算したり、学習したり、記憶したり、

問題解決のために役立てたりといった、いわば人の知性の働きを総称した概念です。

私たちは、この世に生まれ落ちた瞬間から、声や匂いや手触りといった大量の情報を脳に

記憶させ続けます。

あらゆる情報を脳に書き込みながら、生き延びるために必要な情報を優先的に選択して、

反応を繰り返します。

脳の中では、脳神経細胞の間で「情報」のキャッチボールがおこなわれています。

覚える・思い出す・集中する・理解するといった情報をボールに乗せて伝えていると考えると

いいでしょう。年をとると、だれでも体の動きが鈍くなります。

脳の中も同じで、加齢とともに、このキャッチボールの動きが鈍ります。

つまり、情報の伝達がスムーズにいかなくなるのです。

これが認知症や、物が覚えられなくなる原因となるのです。

 

 

 

この続きは、次回に。

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