ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本②
第1章 ドラッカーはマネジメントの神様 –—マネジメントとは
1 『マネジメントの発明家』
—-ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(P・F・Drucker)は日本びいき
⚫️「私は経営学者ではなく文筆家だ」
ドラッカーの名著『マネジメント』には、シュンペーターの理論がたくさん消化されている。
ヨーゼフ・シュンペーターは『創造的破壊』すなわち「イノベーション(革新)が経済を変動させる」という
理論を構築した。
⚫️ 日本画にふれて日本びいきになる。
1939年ナチスに追われて、ドラッカーはロンドンに逃れた。
そこで日本にふれて感動し、日本びいきとなる。
⚫️ 日本から勲章も
1971年、アメリカ・ロサンゼルスのクレアモント大学に招かれた。
マネジメント学科を創設し、経済思想を確立したのだ。
クレアモント大学では5年間も日本画について講義をしている。
のちに日本から勲三等瑞宝章をうけた。
2 マネジメントとは「組織に成果をあげさせる」こと
—機関、機能、道具
⚫️ 「マネジメントとは何か?」
「マネジメントとは組織に成果をあげさせるものだ」
⚫️ 「組織に成果をあげさせるもの」
その組織ごとにあるべき「成果」が異なる。「経営術」ではない。
それは「機関、機能、道具」である。
組織は、企業だけでなく、病院、学校、NPO、公共機関、スポーツクラブ、教会などいろいろ存在する。
⚫️ 「機関、機能、道具」とは何か
「機関」は「主体」のこと。企業でいえば、経営陣だ。
彼らは「トップマネージャー」と呼ばれる。
「機能」は、企業であれば「経営戦略を練る」とか「経営資源の分配を考える」とかである。
「道具」は、組織全体から見ると、「経営陣を使いこなすこと」が「道具」になる。
3 組織は組織のためにあるのではない
—第一に、個人のニーズや社会貢献を考える
⚫️「マネジメントなしには組織は成り立たない」
ドラッカーは名著『マネジメント』で「マネジメントの役割」を述べている。
「組織は組織のためにあるのではない」と組織の役割を三つあげている。
1 「特有の使命や目的」を果たす
2 働く人を幸福にする
生活の糧を得るとはコミュニティの絆とか、自己実現とか。
その実現のためになることだ。
3 社会に対する貢献
それぞれの組織には使命、役目がある。働く人間の「幸せ」も実現しなければならない。
さらに社会に貢献することも考えなければならない。
それらの実現のためにこそ「組織にはマネジメントが必要だ」ということになる。
2と3が強調されていることに注目しよう。1は当たり前なのだ。
この続きは、次回に。