ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本④
5 顧客を創造せよ
—顧客とはだれだろう? どこにいるか?
⚫️ 組織の目的は「顧客の創造」だ
組織(企業)はなぜ存在するか?
組織(企業)はお客さん(顧客)のニーズを満足させるために存在するのだ。
重要なのは「顧客を創造すること」である。
ドラッカーは『マネジメント』で断言している。
「企業(組織)の目的の定義ひとつしかない。それは顧客の創造である」。
「顧客の創造」といってもなんのことやらわからない。
とりあえず言葉だけでも覚えておこう。
⚫️ 顧客はどこにいる?
顧客はどこにいるか・
それは実は「企業が作り出す」しかないのだ。
企業が「顧客のニーズ」をハッキリと形にしたものがサービスや製品という形になる。
サービスや製品が誕生してくるまでは、「ニーズ」は「潜在的欲求」として埋もれているだけだ。
誕生したサービスや製品が「ニーズ」に合わないと、「有効需要」にならない。
そこを解決するのは「マーケティングとイノベーション」だけである。
⚫️ 需要とは「効用」なのだ
サービスや製品が提供するものは何か?
ドラッカーは「効用」だという。
「効用」とは「楽しませること」であり、役に立つことである。
「顧客の満足」ともいっている。
6 顧客を知れば勝手に売れてしまう
—顧客中心の考え方を深めよう
⚫️ 「マーケティングが重要」
「顧客を創造する」にはどうすればいいのか。
「マネジメント=成果=顧客の創造」だ。
ドラッカーはつねに「マーケティングの重要性」を力説する。
マーケティングとは、「顧客をよく知ること」につきる。
顧客にピッタリ合うサービスや製品が開発できれば、「自然と売れてしまう」のだ。
⚫️ 「顧客からスタートする」
「顧客からスタートする」という姿勢が企業の優劣を左右する。
ところが実際の経営では「顧客の欲求」は生かされていない場合が多い。
顧客の欲求、現実、価値からスタートするという「顧客志向」の精神と実践があれば、
大規模な消費者運動など起こりようがないはず。
組織(企業)はいったんできあがると、組織のために動き出す。
顧客のことが忘れ去られている。ここは注意したいところだ。
⚫️ 「ほんとうに顧客のためか」
ドラッカーは明らかな矛盾を指摘していた。
国民(顧客)のための政策になっていない、と。
真に顧客のことを考えない国家や企業は破綻していくのだ。
この続きは、次回に。