ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本⑱
34 集中とは単純化のことだ
—-イノベーションは小さくスタート
⚫️ 「小さくはじめること」
イノベーションを成功させるためには「選択と集中」が大事である。
簡単にいうと「焦点をしぼる」こと。
いいかえれば「単純化する」ことだ。複雑に考えると新しい市場、新しい使用法、具体的な使途に
結びつかない。「小さなスタートこそが肝要だ」(ドラッカー)
大がかりな構想はえてしてうまくいかない。
まず限定された小さな市場でやってみる。それでも失敗するだろう。
つねに小さくスタートして目標を意識して、「改良と改革と革新」を繰り返すのだ。
⚫️ 「まず単純なスタートから」
凝り過ぎてはいけない。
イノベーションの結果は、ふつうの人が利用できるものではなくてはいけない。
顧客の多くはふつうの人だ。
「凝り過ぎたイノベーションは確実に失敗する」
散漫になってはいけない。なすべきことは一つに絞る。
一度に多くのことをやろうとすると、核心から離れイノベーションは雲散する。
イノベーションには核が必要だ。技術でも知識でも市場でも、この核から離れると分散する。
さらにいえばイノベーションは「未来のため」ではない。
たしかに高齢化社会、超高齢化のための商品開発は未来を意識しているが、イノベーションは
現時点のためにする。開発研究は今のことだ。ここを忘れてはつまづく。
まず始めることだ。
⚫️ 「リスクを冒さない」
起業家は何かとリスクを冒す。ドラッカーは「イノベーターはリスクを冒さない」といっている。
繰り返すが大変革をしないで小変革を繰り返す。
「英雄(ヒーロー)」などいらないのだ。
35 「事業は革新的でなければならない」
—トップの姿勢が大事
⚫️ 「事業は革新的でなければならない」
イノベーションは「事業機会」をつかむことである。
社会が革新されるときに、それに呼応して車内の「改善」と「開発」がなされると、イノベーションは
成功する。繰り返すが、会社が行うべき「技術革新のイノベーション」とは、主としてエンジニアや
研究者が行う製品・工程・サービスの革新である。
「社会革新のイノベーション」とは、マーケティング・財務・人事部門が行う革新である。
「事業はつねに革新的でなければいけない」(ドラッカー)
そのためには前述したが、「体系的な廃棄」をすることも重要となる。
「企業では、全製品・全サービス・全工程・全方針を3年から5年ごとに検討しなおさなければ
ならない」(ドラッカー) イノベーションは必然といえる。
⚫️ 「従来の改善のほうがましだ」という場合も
従来の製造工程や流通チャンネルの効率を高める「改善」なら成功率は50パーセントくらいと
いわれている。しかし、イノベーションの成功率は10パーセント以下くらい。
場合によっては改善だけですませたほうがましだということもある。
なお日本人は世界に突出して「改善」にすぐれているので、いまや「カイゼン」は世界語と
なっている。
⚫️ 「トップの姿勢が大事」
イノベーションには、通常の事業の尺度や予算や支出ではなく特別な予算を作らなければならない。
「車内に変化に対する抵抗がある限り問題は解決されない。
予算を含めてトップの姿勢が大事だ」(ドラッカー)
コラム◽️ドラッカーゆかりの人物4《マクルーハン》
※ 省略致します。
この続きは、次回に。