ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本⑰
32 イノベーションは「奇跡」を再現する
—「予期しない成功」の分析を研究
⚫️「イノベーションは奇跡を再現する」
ひらたくいえば、イノベーションは「奇跡」を「目的意識」、「体系」、「分析」の手法を
動員して再現することだ。
「目的意識」、「体系」、「分析」がなければ、「奇跡」は物語のままだ。
⚫️ 「予期せぬ成功を分析する」
思いもよらぬ商品がヒットすることがある。
「なぜ、これがこんなにも売れたのか」と考えてもわからない。
それらの「予期しない成功」に対して、分析し、研究して、「なぜ売れたか」のコアに迫り、
成功を単発にしないこと。
「やなぎの下にドジョウはいない」ではなく、「やなぎの下のドジョウをとり続ける」。
目的達成のために分析し体系を構築する。
これがイノベーションだ。「連続的な発展」はそこから生まれる。
⚫️ イノベーションにはコストがかかる
当然、イノベーションは時間や金などコストがかかる。
アイデアを生みだすために1ドルかかったとしよう。
研究にはその10倍。開発に100倍のコストがかかる。
製品化、事業化するコストは天文学的数字になるかもしれない。
33 七つの機会を分析する
—-起こっている現実」を知る
⚫️ 「イノベーションのために何を体系的に分析する」のか。
そのきっかけはどのようにつかむものか。
ドラッカーは七つの機会をあげている。
1 予期せぬこと
2 ギャップ
3 ニーズ
4 構造の変化
5 人口の変化
6 認識の変化
7 新知識の獲得
これらを体系的に分析するのだ。
⚫️ 「起こっている現実」をよく知ることだ
「起こっている現実」を知ること。
理論的な分析も必要だが、知覚的認識も必要だ。顧客(人)を忘れてはいけない。いちばん大切なのだから。
そのために外に出て、見て、質問して、客や人間を知らなくてはならない。
「利用する人たちの利益になるか」を考えなくてはならず、「未来の利用者たちの期待や習慣に
マッチしているか」を考えなくてならない。そのためには「人間」を見ることだ。
⚫️ 「人間や社会を観察しよう」
「人間や社会を見ようとすること」がもっと重要だと考えていた。
この続きは、次回に。