ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本㉓
第6章 「働く」って何だ? —–自己のマネジメントをせよ
44 自己のマネジメントの必要性が高齢まで続く
—さらに完全なものを求めて
⚫️ 「何ができるのか」で判断される
世の中が、年齢ではなく「何ができるのか」で判断するようになった。
知識労働者は組織に貢献できるよう自己をマネジメントし、成長しなくてはならない。
それは死ぬまで続くのだ。
⚫️ 「さらに完全なものを求めて」
知識労働者は組織の定年より長く続けるようになった。
組織に22歳から60歳までいるとしよう。
知識労働者は75歳とか80歳まで働き続ける。
⚫️ 「神が見ている」
※ 省略致します。
45 自分の強みを知ること
—フィードバック分析を
⚫️ 「自分の強みを知る」
ドラッカーは「効果的な管理者」の資質として次の5つをあげている。
1 自分の時間を管理する
2 自分の強みを知る
3 自分の優先順位を考え、それを人に理解させる
4 組織全体の仕事ぶりに責任を負う
5 各人とその仕事や情報を観察し理解する
自分の強みとは何か?
これが実際には自分で知ることは容易ではない。
ドラッカーは「自分の強みについての知識はたいていまちがっている」という。
強みを発見するためにはすでにふれたが、「フィードバック分析が必要だ」という。
何かやろうとしたとき、「期待」を克明に書き出しておく。
行動して「結果」が出たとき、「結果」と「期待」を比べてみる。
これがフィードバック分析だ。
⚫️ 「意外と成果の少ない勉強をしている」
ドラッカーは、中世史、経済学、統計学、日本の水墨画など色々勉強した。
しかし強みにはなっていなかったというのだ。
フィードバックして、ほとんど成果があがっていないことを知って落胆した。
ただしそれぞれの学問において学ぶ方法を知ることの大切さを会得した。
体系的に学ぶことで、のちに「マネジメントの発明者」といわれた。
それらの学問が生きていたのだ。
⚫️ 「何にでも挑戦できる幸せ」
昔は、農民の子息は農業をやるしかなかった。
それを思えば何にでも挑戦できる現代人は幸せだ。
ドラッカーはそういいたいのだ。
組織と同じように〝自分〟をマネジメントすることが大切だ。
46 フィードバック分析で強みを強化する
—-やらなくていいことを知る
⚫️ フィードバック分析で強みを知る
フィードバック分析は、自分や組織の強みを分析するとき使うことはすでに述べた。
理想と現実
現在と未来
あるべき姿といまのギャップを比べて分析する「ギャップ分析」に似ている。
分析の結果わかった「強み」に集中し、さらに強めることができる。
コア・コンピタンスの強化だ。
これが売り物となる。足りない知識や技能を補えばさらに強みを伸ばすことができる。
⚫️ 「知的傲慢」を直すことができる
会社には必ず他人の仕事をバカにする人がいる。これを「知的な傲慢」という。
フィードバック分析でその「傲慢」を戒めることもできる。
自分たちの失敗の多くの原因は「他人の仕事を理解していないからだ」とわかるようになる。
技術者はしばしば経理や会計のことを知らない。
経理の人間は歴史や文化芸術を知らなかったりする。
そのためそれぞれに「知的傲慢」が起き、コミュニケーションが成立せずに失敗のもととなる。
社内や部内で「知的傲慢」が減少すれば結果としてお互いの失敗は少なくてすむ。
⚫️ 「やらなくていいこと」の理解
さらに「やらなくていいこと」を知ることができる。
前にも述べたが、ドラッカーはいっている。
「医者の仕事は『患者の満足』だ。
ところが現実には時間の半分は治療以外の仕事に従事している。
書類の作成、電話の応対、看護師の指導、会議などだ。
よりよい仕事を、よりよい人間が、より少ない時間で行えばよいのだ」。
フィードバック分析は「やらなくていいこと」を理解させてくれる。
◽️ 失敗は多くは人の仕事の不理解=知的傲慢
↓
フィードバック分析で知的傲慢を戒めるのだ。
この続きは、次回に。