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ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本㉘

54  成果は仕組みがあげる

   —天才を必要としない

 

⚫️ 「スーパースターはいらない」

公共機関や公共サービス部門では成果がでないとよく「人材がいない」と嘆く。

しかし成果をあげるのは、人ではなく「仕組み」である。

人材がいないと嘆くのはまちがっている。何どもいうが、組織に天才やスーパースターはいらない。

どこの組織も「ふつうの人」が「仕組み」で成果をあげる。

外部委員会や企業の人間が官僚のマネジメントをしてもいいのだ。

一般の人や企業の人間が「官僚のチェックができない」というのは考えちがいである。

 

⚫️ 公共機関の仕組み

三つのタイプの公共サービスがある。

一つは自然発生的なものだ。電気、水道など自然発生的な独占状態がある。

国有から民営になっても独占的だ。

ところが郵便や電話などは独占状態が崩れた。電気や水道も似たような状況だ。

電気や水も企業が作るようになった。

崩壊の原因は、サービスの悪さ、料金の高さ、顧客のニーズの無視などだ。

これからもどんどん規制緩和が進むだろう。

二つめは、予算から運営方法が決まるものだ。企業内のサービス部門はほとんどこれに当たる。

学校や病院もそうだ。水準以上の成果をあげていかないと、ライバルに負けてしまう。

三つめは、目的と同じように、手段が意味を持つ組織だ。

政府機関の多くがそれである。軍に関わること、司法などだ。

実際問題、外部からのマネジメントは不可能である。

しかし、外部の人材が支出、不法、不正、非効率などをチェックすべきだ。

 

◽️ 人材がいないというが—公共機関が成果をあげるためにか考えなければいけないことは仕組みだ。

 

◽️ 公共機関の3つの仕組み

 

1. 自然発生的なもの(独占的組織)

        電気・水道・郵便・電信—サービスの悪さ、料金の高さ、顧客のニーズの無視

         ↓

         民営化により独占状態を壊す。

 

2. 予算から運営方法が決定するもの(予算型組織)

        学校、病院、保険会社

    ↓

         顧客の欲求ではなく必要な充足をめざす。

         水準以上の成果をあげるには競争が必要。

 

3. 統治型組織

         政府機関、行政機関

       ↓

         競争する必要はない。

         外部機関が成果の監査を行う。

 

 

この続きは、次回に。

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