一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか? ⑤
第3章 人脈と可能性を拡げる「夜の習慣」
First=class night habits
① ビジネス交流は趣味だとわきまえる
※ ビジネス交流のメリットは、自分より優秀な人や自分の知らない世界の人と接することで
刺激を受け、経験値が上がり、視野が広がることです。新たな人脈を築いたり、ビジネスの種を
見つけたりするのは結果に過ぎません。
ようは交流会とはあくまでも趣味の世界だということです。
お金儲けや人脈作りを目的にするのは少しピントがずれています。
※ 名刺を100枚配るより、魅力的な人をひとり見つけて話し込んだ方が、はるかに価値があるのです。
※ 相手に何も与えるものがない状態で相手から何かを奪おうという姿勢を見せた段階で、きっと
相手にされません。その人の事業を自分のブログで紹介する些細なことでもいいので、その人に
与えられるものはないか考えることが大切です。
※ 交流会に10回出ても何も得られない場合は、「今の自分には他人に与える価値がない」と
判断するのが妥当でしょう。もっと今の仕事に専念した方がいいと思います。
⚪️ 人脈の基本は相手に役立てることを、見つけることである
② 夜の時間は人に渡す
※ 次のような飲み会は避けるように習慣づけています。
① 共通のテーマがない飲み会
会の目的が分からない飲み会にいくのはさすがに躊躇してしまいます。
② 自分から何も与えられそうにない飲み会
自分から何かを与えられる場であれば積極的に行きます。
信用とは複利計算で増えていくもので、複利である以上、一定の信用を積み重ねたらそこから
減ることはなく、増えっぱなしになります。
③ 利回りが低いと分かっている飲み会
信用(時間、お金、労力)を投資しても、利回りが低いと判断した場合は、2回目に誘われても行きません。
利回りの分からない1回目はフィルタリングの時間として捉えています。
④ 残業感覚の飲み会
上司や先輩に半強制的に連れていかれる飲み会です。
ノミニケーションなど要りません。
コミュニケーションを円滑にする目的であれば普段から風通しのいい職場を作っていなくては
いけないはずで、日頃の無理の帳尻合わせが目的なら、根本的な解決になっていません。
また、ストレス発散が目的であれば、なおさら一緒に時間を過ごす相手ではないはずです。
⚪️ 仕事とプライベートの線引きは不要
③ 「今日はお酒控えます」は禁句
※ 自分のコンディションを維持するのは24時間の枠組みで考える必要はありません。
私たちは修行僧ではないのですから、計画通りの毎日を過ごさなくてもいいのです。
※ 「短期は楽しく、長期は上手く」。
これが自己管理の理想的な姿です。短期はとにかく人生を楽しんで、長期で見たときに「思い通りに
行っているな」と思うことができれば合格。
⚪️ 短期は楽しく、長期は上手く
④ 家族サービスは量より質
※ 家族サービスですぐに実行できることを言えば、遊びに出かける日を家族に選んでもらうのは
どうでしょうか。
過ごす時間は少なくても、優先順位は一番高いことを伝えられます。
※ もちろん家族との時間を最優先する生き方もあります。
それは素敵なことだと思います。すべては自分にとって何が大切なのか次第です。
⚪️ 最大のリスペクトは、白紙に予定を入れてもらうこと
⑤ 寝ている間に脳にひと働きしてもらう
※ 睡眠中にみる夢は、その日に脳内へインプットされた雑多な情報を、脳が整理している過程で
見えるものだと言われています。
※ 決断を下す、企画書を書くといった思考力を必要とする作業は頭がスッキリしている午前中に
済ませて、頭を使わないでもいい作業を後回しにするのが基本。
知識として知っていても、習慣化できている人は少ないです。
※ 寝る直前に適している作業とは、脳が情報を整理してくれることを見越したインプットの作業です。
具体的には学習目的の読書(暗記)と、問いを立てることです。
問いを立てるとは、文字通り、答えに近づくための質問を決めること。
それが決まった時点でその日の作業は終了です。
問いを立てたことで脳内の整理のされ方にも変化が出て、朝起きたら回答ができあがっていることも
あります。
※ どのみち寝るのであれば、寝ている間の脳のポテンシャルを活かさない手はありません。
毎晩会社で考えごとをしている人は、「問いを立てたら帰る」という方法に変えてみるだけで、
時間と成果が生まれるかもしれません。
⚪️ 夜は問いを立てる時間に充てる
⑥ 一日の設計は睡眠時間から立てる
※ 睡眠は体力や集中力の源。
そうだとしたら、一日の設計は睡眠時間からしていくことが当たり前のはず。
そう考えると、早起きするには起き方はあまり重要ではなく、寝方の方がはるかに重要だということが
ご想像いただけると思います。
⚪️ 寝不足は人生の残業
column 「お中元・お歳暮を必ず贈る」は一流の習慣なのか?
※ プレゼントは「何を」「いつ」「なぜ」送るかで考えることができます。
また、プレゼント全般に言えますが、「貰い手本人が喜ぶもの」ではなく「本人の株が上がるもの」を
選ぶのは基本中の基本です(例えば奥さんや事務員さんが喜ぶもの)。
「立場の恩人」になれるとあなたの株もあがります。
せっかく贈るのであれば、最大効果を狙いましょう。
この続きは、次回に。