一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか? ⑥
第4章 脳と体のキレを上げる「毎日の習慣」
First-class daily habits
① アイデアを考えるときのコツとは
※ 会社員にとって最も確実なゴール設定は「これを拒絶する人がいたらアホだ」と思えるアイデアを
考えることです。そのためには上司の考え(判断基準)を知らないといけません。
※ ゴール設定ができたら次は実際にアイデアを考える段階に入ります。
これもいきなり最終ゴールを目指そうとするとドツボにはまります。
アイデアを考える基本は発散と収束。
ひたすら案を出すフェーズと、これぞというものを選ぶフレーズの2段階に分かれています。
⚪️ 失敗の先に成功がある
② 判断するときは対極軸を考えるクセをつける
※ 自分が絶対に正しいと思ったことでも、その逆の意見が必ず存在します。
これを「対極軸の発想を持つ」と言います。
広い視座と高度な交渉術が求められるビジネスマンにとって真っ先に身に付けておきたいスキルです。
インターネットから抜粋—
※ 普通のサラリーマンは性格的に折れやすく、なびきやすいので、上司から何かきついことを
言われたらすぐに意見を変えたり、落ち込んだりしてしまいます。
そういう人こそ自分の判断にあらかじめツッコミを入れておいて、実際に何か言われたら「来たな!」と
思えるくらいの準備をしておきたいものです。
※ 頭を抱えて悩んでいる人を見かけたら、何を基準に悩んでいるか問いかけてみてください。
たいていの人は自分が何で悩んでいるのか分かっていません。
※ 難しいのは基準によって結果が分かれる場合です。
こういうときこそ上司の出番です。
つまり判断を下すという行為は、基準を考える行為でもあるのです。
基準を用いた思考方法としておすすめするのはマトリクス思考です。
マトリクス思考とは対極軸(基準)を2つ使う思考方法で、縦軸と横軸からなる4つの事象で物事を
考えます。
⚪️ マドリクスの組み合わせは無限大
③ 認識のズレを知り習熟度を高める
※ 認識のズレがあるままだと、短期的には結果が出ても、成果を出し続けることはできません。
ビジネスでもまったく同じで、ドラッカーも「成果を出す人は把握することから始める」と言っています。
その際たる例が、自分の時間の使い方です。
自分ではこう過ごすつもりという予定と、実際はこうだったというズレがあなたの生活のリズムや
仕事の仕方を狂わせ、「こんなはずじゃなかったのに」と悩む結果につながっている可能性があります。
※ ビジネスマンにとっての時間配分とは、経験値の配分以外のなにものでもありません。
自分が伸ばしたいスキルに1時間しか割かず、スマホいじりに3時間、経験値にもならないルーチンワークに
5時間も取られているようでは、成果は出るわけがないのです。
⚪️ 把握することから始める
④ ガラケーユーザーよりスマホ中毒者の方がダサい
※ スマホのメリットは即時性です。
思い立ったときにすぐに情報にアクセスでき、アウトプットもできることが最大の利点。
実際にどう使うかはその人が何をしたいのかでかわりますが、大事なのはそれをスマホに
反映できているか、そして活用しきれているかです。
最新の高性能PCでソリティアしかしないことにならないように、スマホも処理能力限界まで
使い倒したいものです。逆にスマホのデメリットは、手軽にアクセスできてしまうゆえに作業が
小間切れになりやすいことです。そのため、腰を据えて仕事をする必要があるときは、スマホではなく
ノートパソコンを使った方が作業効率は上がります。
インターネットより抜粋—-
ソリティア—–「一人で遊ぶゲーム」の事。
※ スマホを使い倒す人は一流。スマホに振り回されるのは三流。
近い将来、スマホはさらに高性能になり私たちの生活のなかにさらに入り込んでくるのは確実です。
そのとき、「スマホは持っているけど全然使わないよ」とさらっと言える人が、もしかしたら
価値が高いのかもしれません。
⚪️ スマホを使わない時間を決めておく
⑤ 情報に振り回されることが「情弱」
※ かつてネットスラングとして「情強、情弱」という言葉が流行りました。
情報を持っているものが強く、持っていない者は弱いという意味です。
しかし、世界中の情報がグーグル社のもとに集まり、それがスマホから検索できるようになった今、
情報を持っているだけで強いという発想はもはや時代遅れです。
情報に振り回されている人が弱者で、いかに情報をコントロールできるかが強者だと言えるのでは
ないでしょうか。
第一、ビジネスマンにとって重要なことは情報をどう活用して成果に結び付けることができるかです。
情報収集や情報管理といった手段は、鉄定的に効率を求めて行きたいです。
※ 情報収集の概念をマトリクスで表すと、情報の入手方法は「プッシュ型」と「プル型」があり、
情報自体は「フロー」か「ストック」で分けられる。
ここで重要なのはプッシュ型とプル型の使い分けです。
プル型とは情報が「来る」状態にすること。
自分に有益だと思われる情報は、自動的に集まるようにしておかないと情報の波に埋もれてしまう
危険性があります。一方、プッシュ型とは情報を「取りに行く」ことです。
有益な情報とそうでない情報がごちゃまぜになっている情報源は、空いた時間を使って自分から
取りに行くようにします。
※ 求める情報の質を見極め、それに応じて入手方法を割り振っていくことで情報収集の効率化を
図っていきます。情報収集においても「やらないこと(要らない情報)」を決めることで、「やるべきこと
(必要な情報)」に集中できます。また、データ管理においても情報に振り回されない工夫が必要です。
エバートノートに代表されるように、時代は「フォルダ」から「タグ」へと変わりました。
瞬時に保管できて瞬時に検索できる仕組みをどれだけ活用できるかで、情報のストックと自由な
時間が両方、増えていきます。
⚪️ 情報の収集と管理は徹底的に効率化する
⑥ 感情は解釈次第でいくらでも変わる
※ 感情の世界は解釈の世界に過ぎません。
感情には反射と判断の2工程があり、最初の反射だけは抑えようがありません。
むかつくものはむかつくし、怖いものは怖いのです。
※ 起こってしまったことは変えようがありませんし、今日という事実も変わりません。
でも、明日からをいかにワクワクした気分で迎えられるかは自分の意思で変えていけるのです。
⚪️ 反射は避けられないが判断は変えられない
⑦ 食事制限ではなく食生活改善をする
※ You are what you eat(あなたはあなたが食べたものでできている)。
食事で体をメンテナンスするには食事制限にこだわるより、食生活改善にこだわる方が大切だと
いうことです。
⚪️ 好き嫌いは短期的な判断。
長期的な目線で健康を手に入れる
⑧ ライフとワークを分けて考えない
※ 私は体のキレが悪いなと思ったら、朝の通勤途中に近所にあるマンションの非常階段の手すりに
ぶら下がり、おもむろに懸垂をすることがあります。
⚪️ 生活と行動を分離して考えない
⑨ 「体重」より「体脂肪率」を気にせよ
※ 自己管理ができる人は、日頃から食事と運動に気を使って体重をコントロールすることができます。
さらに言えば、ベストコンディションを維持することが目的ですので、体重だけを基準にすることに
意味はありません。私はむしろ体脂肪率を基準にしています。
⚪️ 基準とは反復測定によって見に付けられる
⑩ 自己管理は治療より予防を優先
※ 自分のコンディションを維持するというのは車体整備のようなものです。
人間にとってコンディションの土台をなすのは、「休める」「食べる」「動かす」の3要素だけ。
きわめてシンプルです。
点検(予防)は低コストで低負担。修理(治療)は高コストで高負担。
※ 良い大人になって虫歯治療に出かけているようでは自己管理ができていないと言われても
仕方がないでしょう。
仕事でたとえるなら、上司にこまめに報告しておくことで大きなミスを回避するようなもの。
一見面倒くさくても予防手段を講じておくことで、長期的に見れば大きな損失を防ぐことが
できるのです。
⚪️ 治療は高負担高コスト、予防は低負担低コスト
column 「お礼状を手書きで送る」は一流の習慣なのか?
結論からいうと、お礼状を出す必要はありません。
※ 詳細は省略致します。
この続きは、次回に。