社内プレゼン資料作成術 ②
社内プレゼンの資料作成術 Contents
はじめに 社内プレゼンは「資料」で9割決まる
第1章 プレゼン資料は「シンプル&ロジカル」でなければならない
Lesson1 スライドは「5〜9枚」でまとめる
✔️社内プレゼンは「3分」で終わらせる
社内プレゼンをするうえで、最も大切なことは何か?
決裁者の立場に立って考えることです。
では、決裁者にとって最も迷惑なことは何でしょうか?
ムダな時間を奪うことです。決裁者はとにかく忙しい。しかも、限られた会議時間の中で次々と
意思決定をしなければなりません。
だから、彼らは、ダラダラと要領を得ないプレゼンを最も嫌うのです。
そのため、社内プレゼンは3分で終わらせるのが基本。
長くても5分以内で終わらせます。
では、そのためには、どうすればいいのでしょうか?
簡単です。プレゼン資料のスライド数を絞り込むことです。
だから、プレゼン資料は5〜9枚にまとめなければなりません。
✔️「5〜9枚」を超えると、よくわからないプレゼンになる
スライドを5〜9枚にまとめるのは、プレゼンを短くする効果があるだけではありません。
さらに重要な意味があります。
スライドの枚数5〜9枚を超えると、とたんによくわからないプレゼンになるのです。
まずは、5〜9枚をめざして情報を絞り込む。
それでも、どうしても収まり切らない場合には、スライドを追加するようにしてください。
Lesson2 社内プレゼン資料は、「4つのパーツ」で構成される
✔️社内プレゼン資料の全体像をつかむ
社内プレゼン資料は、「表紙」「ブリッジ・スライド」「本編スライド」「アペンディックス
(別添資料)」の4つのパーツからなります。そして、「本編スライド」は、「現状報告(「課題」と
その「原因」と「提案(「解決策」とその「効果」)」を示すスライドで構成されます。
社内プレゼンは、すべてこのパターンで対応可能です。
まず、表紙。これは必ずつけるようにしてください。
次に、ブリッジ・スライド。
これは、次の話題への「架け橋」として活用するスライドです。
ただし、ブリッジ・スライドは、必ずなければならない性質のスライドではありません。
提案内容がごくシンプルなものであれば、特にブリッジ・スライドを作成する必要はありません。
提案内容がやや複雑なときには、決裁者が頭を整理しやすくなるように、丁寧にブリッジ・スライドを
はさむことを心がけるようにしてください。
✔️本編スライドは「現状報告+提案」で構成する
最も重要なのは、もちろん本編スライドです。
これを5〜9枚で、説得力を持って構成するために最大の知恵を絞ります。
この本編スライドは、大きく「現状報告」と「提案」の2つのパーツに分かれます。また、本編スライドの
最後には、提案内容の概要を1枚にまとめた「概要スライド」を示します。
ここで絶対に押さなければならない情報が「事業実施に必要なコスト」と「スケジュール」。
これは定型フォーマット化しておくと便利です。
この概要スライドも含めて「5〜9枚」ですから、ご注意ください。
そして、最後にアペンディックス(別添資料)です。これは、本編スライドには盛り込むことが
できなかったデータや、本編スライドの補足説明に必要なデータなどをストックした「資料集」です。
Lesson3 プレゼンは「ワンテーマ」に絞る
✔️テーマを絞ってシンプルに
プレゼン資料を5〜9枚にまとめる——。
これが、社内プレゼンの鉄則です。そのためには、どうすればいいか?
まず第1に、テーマを絞ることです。
だからに、「ワンプレゼン=ワンテーマ」が基本です。
このようにテーマを小分けにすれば、それぞれ5〜9枚の資料にまとめることが容易になります。
もちろん、5〜9枚の資料にまとめられるのであれば、2つのテーマをまとめてプレゼンしてもOKですが、
慣れないうちはできるだけテーマを分けるようにしたほうがいいでしょう。
✔️一歩ずつ「陣地」を広げる戦略が正解
テーマを小分けにする効果は、シンプルなプレゼンにすることだけではありません。もう一つ重要な
意味があります。そうすることで、着実に自分の「陣地」を広げていくことができるのです。
どういうことか?
それまでのプレゼンで確保した「陣地」のラインを超えて撤退する必要がないのです。
テーマを小分けすることによって、提案にもスピード感が生まれます。
テーマを小分けにして、短いサイクルで次々と決裁を取っていったほうがいい。
まず大きな方針について決裁を得て、そのうえで詳細についての決裁を得ていくイメージです。
この続きは、次回に。