社内プレゼン資料作成術 ⑧
Lesson 17 余計な「数字」「罫線」は、すべてカットする
✔️グラフは「見せたいもの」だけ見せる
伝えたいことが端的に伝わるように、徹底的に編集する——。
これが、グラフ作成のポイントです。
そのためには、「見せたいものだけ見せる」というスタンスを持たなければなりません。
だから、プレゼンの本筋とは関係のない要素はすべてカットするのが正解です。
そして、伝えたい部分を強調するなどして、あなたが意図する内容がストレートに伝わるように
工夫する。つまり、「見せたいものだけ見せる」のが、グラフ編集のコツなのです。
✔️意味が通るギリギリまでカットする
では、具体的にどうすればいいか?
① 余計なデータはカット
図17-1 わかりにくい棒グラフのスライド
※ ご購入の上、ご参照ください。
② 桁数をわかりやすくする
「万円」単位にしたほうが、一目で数字を読み取ることができるでしょう。
③ 罫線・単位をカット
単位の刻みも「50万円」「100万円」の2つに簡略化しました。
単位の数字表記が多いと、それだけでグラフが複雑に見えますから、できるだけ
簡略化するようにしてください。
このように「目盛り」「罫線」「単位」などは、意味が通るギリギリまでカットして
しまってOKです。
図17-2 わかりやすい棒グラフのスライド
※ ご購入の上、ご参照ください。
図17-3 グラフは「半分の高さ」でわかりやすくなる
※ ご購入の上、ご参照ください。
✔️矢印を使って「増減」を印象づける
④ グラフは「半分の高さ」で差が明確になる
ここからは、数字の増減をより効果的に見せるテクニックをご紹介します。
図17-4 スライド左右いっぱいに使うとぞうげんがはっきりしない
棒グラフを左右いっぱいに表示すると、増減が明確にならない!
※ ご購入の上、ご参照ください。
図17-5 矢印で増減を印象づける
矢印で増減を強調する!
※ ご購入の上、ご参照ください。
⑤ 矢印で「増減」を印象づける
また、【図17-5】のように太い矢印を付け加えることで、「増減」を強く印象づけます。
増加の場合は「青」、現象の場合は「赤」でカラーリング。
棒グラフに関しては、ここでご紹介した手順で編集を加えれば、格段にわかりやすいグラフに
仕上がることができます。
慣れれば、複雑なグラフもあっという間に編集できるようになるでしょう。
Lesson 18 棒グラフで「これ」はNG
✔️「省略の波線」は使わない
棒グラフは、非常に使い勝手の良いグラフです。
社内プレゼンにおいても、最も使用頻度の高いグラフだと言えるでしょう。
ただし、いくつかの使用上の注意点があります。
ここでは、NGな棒グラフについてご説明していきます。
まず、「足切りグラフ」「省略線」と呼ばれる「波線」を使う棒グラフがありますが、これはNGです。
図18-1 「波線グラフ」はNG
「波線グラフ」はごまかしているように受け取られるのでNG!
※ ご購入の上、ご参照ください。
図18-2 「3Dグラフ」はNG
※ ご購入の上、ご参照ください。
✔️「3Dグラフ」「横棒グラフ」はNG
【図18-2】のような「3Dグラフ」もNGです。
代わり映えがしないと思われるかもしれませんが、少なくとも社内プレゼンでは、従来通り
「2Dグラフ」を使うようにしてください。
図18-3 「横棒グラフ」はNG
「横棒グラフ」は見慣れていないので、基本的にはNG!
ただし、アンケート結果を棒グラフ化するときだけは、横棒グラフを使用します。
縦棒グラフよりもスッと認識してもらえる確率がかなり高いのです。
※ ご購入の上、ご参照ください
この続きは、次回に。