お問い合せ

社内プレゼン資料作成術 ⑬

第5章    100%の「説得力」をもつ資料に磨き上げる

 

Lesson 26  プレゼンの正否は「アベンディックス」で決まる

 

✔ 本編から落とした要素はアベンディックスへ

本編スライドは、提案内容の骨太なロジックをシンプルに表現したものです。

枝葉の部分は、あえて削ぎ落とすことによって、決裁者にわかりやすく伝えるのが社内プレゼンの

鉄則です。そして、削ぎ落とした要素は、アペンディックスとして保持します。

本編スライドでは提案の骨子だけを伝えているわけですから、決裁者や参加者にとっては、

「確認したい点」や「補足説明を求めたい点」などが出てくるのが当然。

その問いかけに適切に応えられるように、いつでも取り出せるようにデータはすべて

アペンディックスとして資料化し、いつでも取り出せるように準備しておく必要があります。

提案内容の検討段階、そして、プレゼン資料作成の準備段階で集まったデータの中で、

決裁者から質問が飛んできそうなものは、すべて保持するようにしてください。

実は、社内プレゼンの成否はアペンディックスにかかっていると言っても過言ではありません。

なぜなら、決裁までたどり着けない原因のおよそ8割は、意思決定に必要な材料が足りないことに

あるからです。だから、確実に採決されるためには、アペンディックスを万全に準備しておくことが

極めて重要なのです。

 

✔️アベンディックスは最低限の加工でOK

ただし、アペンディックスのスライドは、本編スライドのようにつくり込む必要はありません。

基本的には、加工前の元データをそのまま貼り付けることで足りるでしょう。

もちろん、アペンディックスの中でも重要度が高く、ほぼ間違いなくプレゼン後のディスカッションで

議論が集中しそうなスライドについては、短時間で理解できるようにある程度の加工をしたほうが

無難です。

 

※   省略致しますので、購読の上、お願い致します。

 

図26-1  アペンディックス用に簡易加工したスライド

元データ→本編と簡易加工にする

※   省略致しますので、購読の上、お願い致します。

 

図26-2 本編用に加工した元テータはそのままアペンディックスへ

   元データ → 本編

        ↓

   元データはアペンディックスへ!

 

決裁者から突っ込んだ質問が出ることに備えて、元データはアペンディックスとして保持しておく!

※   省略致しますので、購読の上、お願い致します。

 

Lesson 27  「想定FAQ」でアベンディックスを完璧に整える

 

✔️ 決裁者の目線でスライドを懐疑的に見つめる

アペンディックスの役割は、決裁者の疑問に答えることにあります。

ですから、考えうる限りのありとあらゆる疑問に答えられるように、万全の準備をしなければ

なりません。本編スライドは「5〜9枚」に収めなければなりませんが、アペンディックスに

数の上限はありません。30枚あっても100枚あっても構わないのです。

むしろ、「これだけあれば絶対に大丈夫」という絶対的なラインがないために、どんなに準備を

しても安心しきれないとも言えます。

では、アペンディックスを完璧に近づけるためには、どうすればいいのでしょうか?

本編スライドを徹底的に「疑い」ながら検証することです。

「ここについて、疑問が出るかも知れない」「ここの詳細をただされるかもしれない」などと、

自分で本編スライドにツッコミを入れるのです。そして、そのツッコミに応えられるように

アペンディックスを用意していきます。いわば、「想定FAQ」をつくっていくわけです。

心がけていただきたいのは、決裁者の目線で本編スライドを見つめることです。

決裁者は、常に「なぜ?」という疑問を持ちながらスライドを見ています。

その「なぜ?」を意識しながら、スライドを詳細に検証していくようにしてください。

 

✔️グラフの「異常値」を見逃さない

図27-1 「想定FAQ」をもとにアペンディックスを充実させる①

※   省略致しますので、購読の上、お願い致します。

 

図27-2 「異常値」について説明するアペンディックス

※   省略致しますので、購読の上、お願い致します。

 

図27-3 「想定FAQ」をもとにアペンディックスを充実させる②

※   省略致しますので、購読の上、お願い致します。

 

ありとあらゆるツッコミを予測して、それに備えてアペンディックスを1つひとつ積み上げていく。

これが、採択率を高める鉄則です。

 

 

 

この続きは、次回に。

トップへ戻る