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社内プレゼン資料作成術 ⑭

Lesson 28  プレゼン資料はトリプルチェックを受ける

 

✔️ 完成した資料は、最低1日は寝かせる

プレゼン資料は、必ずプレゼント当日から少なくとも2日前には、いったん完成させるように

してください。なぜなら、どんなに練り上げた資料でも、少し間を置いて見直すと必ずミスや

改善点が見つかるからです。それを放置したまま本番を迎えると、思わぬツッコミを受けて

立ち往生してしまうことがありますから要注意です。

では、なぜ2日前なのか?

最低でも、まる1日は完成した資料を“寝かせて”ほしいからです。

その資料のことを、一度忘れるくらいでちょうどいいです。

そして、はじめてその資料を見るような気持ちで、もう一度資料と向き合ってみてください。

きっと、初歩的なミスが見つかり、決裁者目線に立てばわかりづらい表現があることに気づくはずです。

それを、すべて修正して、完璧に磨き上げてから本番に臨むようにしてください。

【図28-1】は、その際のチェックポイントをまとめたものです。

「数字のチェック」「誤植のチェック」「キーメッセージが13字を超過していないか」

「同じ単語がスライド内で重複していないか」など、すべての項目をチェクするように心がけてください。

 

図28-1 チェックシート

 ○   キーメッセージ

  ・  13字

  ・  フォント

  ・  フォントサイズ

  ・  シグナル効果(ポジティブ青、ネガティブ赤)

  ・  同じ単語が重複していないか

  ・  誤植はないか

 

○   グラフ

  ・  10秒で理解できるか

  ・  数字の誤りはないか

  ・  左グラフ右キーメッセージ

  ・  一番理解して頂きたい数字のサイズ

  ・  強調したい箇所の棒グラフの色

  ・  強調したい折れ線グラフの太さ

  ・  ビジュアルは適切か

 

○   流れ

  ・  課題→現状→提案→効果

  ・  1分バージョン

  ・  グラフとメッセージに整合性があるか

  ・  判断材料はスライド内に盛り込まれているか

  ・  「2案」を提示できないか

 

○   アペンディックス

  ・  判断材料

    ⬜️ 本編スライドの詳細データ

    ⬜️ その他の各種データ

    ⬜️ 過去の類似データ

    ⬜️ 他社データ

    ⬜️ 海外事例

    ⬜️ 予算の妥当性

    ⬜️ 予測の妥当性

    ⬜️ ニーズデータ

    ⬜️ アンケートデータ

    ⬜️最新動向

  ・FAQ

 

✔️ 必ずスライドを実写で確認する

チェックする際の注意点が2つあります。

第1に、必ずスライドを実写で確認するようにしてください。

実際に会議が行われる場所で実写するのがベスト。

また、実際にスライドを操作しながら、本番でのトークを実演するようにしてください。

スライドを使いながら話してみると、「このテキストはトークでカバーできるからカットして

よさそうだ」「このアニメーションはまどろっこしい」などという事に気づくからです。

もちろん、時間測定も行います。できれば3分、長くても5分で終わるかをチェックするのです。

長いようであれば、余計なトークをどんどん省いていきます。

何度かトライするうちに、スライドの動きとトークが上手く馴染んで、スムースでわかりやすい

プレゼンができるようになるはずです。

 

✔️ トリプルチェックで「味方」を増やす

第2に、必ず第三者にチェックを受けるようにしてください。

自分ひとりだけでチェックすると、必ず盲点があります。

だから、絶対に「違う目」でチェックしなければなりません。

第三者は、より「決裁者目線」に近い視点をもっていますから、スライドの問題点が明確に見えます。

最低でも、自分を含めて3名のチェック、つまりトリプルチェックを受けることをおすすめします。

 

 

この続きは、次回に。

 

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