訪日外国人インバウンド市場 攻略の鉄則-13
✔️免税手続一括カウンターの実施事例
表町商店街・ロマンチック通り商店街(岡山県岡山市)
外国人観光客の来店数増加、買物の利便性向上に取り組む
2015年4月の手続委託型輸出物品販売場制度の創設により、免税処理を「免税手続一括カウンター」
(以下、一括カウンター)に集約できるようになった。
商店街として初めて導入した岡山県岡山市の「表町商店街・ロマンチック通り商店街」では、
一括カウンターの導入で「外国人観光客の増加」につながったという。
Keywords ◯ 商店街の活性化
✔️ リピーターに選ばれる観光エリア実現を目指す
特に免税店を表す『Japan Tax-free Shop』のステッカーを貼った店舗では、外国人観光客の
来店数が増えたようです。
✔️多言語対応パンフ作成、訪日外国人向け商品も拡充
一括カウンターの稼働による訪日外国人の増加を見越して、多言語対応の店舗案内パンフレットを作成。
加盟店では外国人観光客向けの商品の品揃えを充実させるなど、外国人観光客のショッピング環境の
向上に取り組んでいる。
column4
日本滞在スタイルの提案「ゆっくり買い物、ちょっと遅めの夕食!」で地域経済を活性化
吉川廣司氏(一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会 事業企画部長)
・ ニーズを満たしていない、日本のショッピング環境
絶好調に見える訪日外国人観光客の日本でのショッピング活動ですが、訪日外国人観光客からは
生活スタイルの違いから不満も多くありまだまだ需要を吸収しきれていないようです。
例えば「お店の閉店時間が早く夕食後の買い物ができない」「朝市やマルシェのように朝に
買い物を楽しむ場所がない」等は、よく耳にする話です。
・ 少しの工夫と地域内の連携で地域経済の活性化も可能
元来夕食時刻が遅い外国人は21時頃の夕食に違和感がありません。
ショッピングを最大限に楽しみ、魅力的な日本の食を堪能する滞在スタイルの提案ができれば、
お客様にも受け入れる側にもハッピーです。
個々のお店や商店街では日本のお客様の少なくなる18時以降にお得なイブニングセールや
ナイトバーゲンを設定したり、日本的で魅力的な縁日や夜祭風のイベントを企画し「ゆっくり買い物」を
目指しましょう。
JSTOが提案する日本滞在スタイル
6時〜9時 早朝ショッピング 朝市や骨董市の紹介
18時〜20時 ナイトショッピング ナイト(タイム)バーゲン、夜店や縁日
20時30分〜22時 ちょっと遅めの夕食 特典設定、サービスメニュー
この続きは、次回に。