超ロジカル思考 「ひらめき力」を引き出す発想トレーニング②
超ロジカル思考 「ひらめき力」を引き出す発想トレーニング
高野研一 Kenichi Takano 日本経済新聞出版社
視野を広げる方向性
目に見えないもの ◀︎ 目に見えるもの
経験のないこと ◀︎ 経験したこと
未来 ◀︎ 過去
常識のないこと ◀︎ 常識の中
他人の内面 ◀︎ 自分の内面
目次 Contents
Prologue 新しいモノの見方を発見できる人たち
・ ある為替ディラーの「伝説」
「朝、新聞を読んで、今日は円安になると思うよな。そうしたら、逆に円高に張るんだよ。
円高だとおもえば、円安に張る。それだけだよ」
「これだけ円安に材料が出ているのに円安方向に動かないということは、もうすでにほとんどの
人が円を売ってしまって、これ以上売れないということだ。
このため、逆に円高に動く材料が出てくれば、売りに回っていた人たちが一気に買い戻す局面が
くるだろう。その時は激しく円高方向に動くことになる」
・ 天才たちは、努力でモノの見方を変えてきた
・ 視野を広げるための6ステップ
・ モノの見方を変えることが世界を変える
STEP 1 グーグル創業者に学ぶ「見えないものを見る」トレーニング
Larry Page & Sergey Brin
✔️ グーグルが変えたもの
Exercise 1-1
グーグルの創業者であるペイジとブリンは、情報革命の寵児ともいえますが、グークルの登場以前と
以後とで、いったい我々の生活がどう変わったのでしょう?
また、グーグルの登場が人類史上に置いて「革命的」と言えるのはなぜかについて考えてみて
ください。
✔️ 主役が情報の送り手から受け手に変わった
✔️ 2人が秘密主義を取る理由
✔️ 見えないモノに気づく人、見逃す人
Exercise 1-2
下の絵を見てください。
ここにはネイティブ・アメリカンの横顔が描かれています。
ところが、この絵をよく見ると、ネイティイブ・アメリカンの横顔以外に、別のものが
描かれていることに気づきます。それは何でしょうか?
皆さんはこの絵の中に、ネイティブ・アメリカン以外のものを発見することができただろうか?
実はこの絵の中には、エスキモーが描かれているのだ。
この簡単な実験から何がわかるのだろうか。
それは、「見えているのに見えないことがある」ということだ。
人が見ることのできる世界は、いつも同じではなく、また、人によっても違うのである。
同じように世界を見ていても、新しい変化に気づく人と気づかない人がいるのはここに原因がある。
✔️ 知られざる脳のメカニズム
Exercise 1-3
人が何かを一生懸命考えているときの大脳の稼働率を100%としたとき、まったく何も考えずに
ボーっと思惟するときの大脳の稼働率は何%ぐらいでしょうか?
選択肢は3つ。
① 2割以下
② 5割程度
③ 8割以上
のうちから一つを選んでください。
この問いに対する正解は③の8割以上である。
我々が何も考えていないときでも、大脳の大半は稼働しているのである。
この続きは、次回に。