訪日外国人インバウンド市場 攻略の鉄則-16
Part7
ショッピングツーリズムの成功事例
訪日観光客ビジネスへの取り組みが本格化している。
すでにある強みを生かす企業や新たな施策をスタートさせる団体など、方法もさまざまだ。
彼らのチャレンジを紹介する。
✔️ 小さな失敗を繰り返し大きな果実を得る
日本国内では、ショッピングツーリズムの魅力を発信する取り組みが始まったばかりだ。
訪日外国人の心をつかむために必要なものは何か。
ジャパンショッピングツーリズム協会専務理事の新津研一氏に聞いた。
Keywords ◯ 地域連携 ◯ 試行錯誤 ◯ 外国人目線
・ ライバルは隣の町や他の国
訪日外国人に日本のショッピングツーリズムを満足していただくためには「地域の連携」
「トライアンドエラー(試行錯誤)」「外国人目線」という3つのキーワードが重要です。
町の魅力を発信するためには、地域の連携が欠かせません。
ライバルは隣の町であり、他の国であるという考えを持つことが必要です。
地域で協力しなければ、彼らに勝ることはできないでしよう。
・ 事業者が試行錯誤をするべき時期
次に、トライアンドエラーです。
日本のショッピングツーリズムは、ここ1年間で広がってきたマーケットです。
知見を持つ人はほとんどおらず、すべての事業者が試行錯誤をするべき時期であるといえます。
早く取り組み小さな失敗を繰り返すことで、より大きな果実が得られると思います。
最後は、「外国人目線」です。
日本人が見落としていることや、日本人だからこそ間違ってしまうことを修正するには、
別の見方が必要です。
訪日外国人の心をつかむ3か条
その1 ライバルは隣の町や国。地域で連携せよ
その2 トライアンドエラーが大きな果実をもたらす
その3 「外国人目線」を身近な外国人から学べ
✔️ ショッピングツーリズムの成功事例 全国商店街連合会(品川区)
少しの英語で伝わるおもてなしの気持ちがリピーターを生む
外国人を接客する場面では、語学力があるに越したことはないが、だれもが流暢な英語を話せる
わけではないし、教室に通うのは負担が大きい。
英語は少し通じればよく、大切なのは「おもてなしの気持ち」が伝わること。
そんな考えのもと、商店街を舞台に品川区が取り組み始めたプロジェクトには国際化が進む地域での
商売のあり方や、接客方法を考えるヒントがある。
Keywords ◯ おもてなしの気持ち
Niitsu’s Comment
もっとも重要なのは「笑顔」や「ようこそ」の気持ちだ。
「コミュニケーション」の手段は、「言葉」だけではない。
身振り手振りで気持ちが通じた時の喜び、世界共通。
ゲストとのコミュニケーションを楽しもう。
・ おもてなしの気持ちを伝えるには英語は少し通じればいい
外国人を接客するには、いざとなれば単語を並べるだけでも意味は伝わる。
大切なのは語学力よりも「おもてなしの気持ち」の方かもしれない。
・ 商店街単位で実施したことで自発的な取り組みと進化
※ 省略致しますので、購読にてお願い致します。
✔️ ショッピングツーリズムの成功事例 大阪商工会議所
ツールとセミナーで個別店舗の接遇スキルを高める大阪において、中国人観光客の著しい増加が
見られるが、語学や接客で十分な対応ができているのは大規模店舗に限られていた。
そこで、大阪商工会議所が3つのツールを作成し、各施設や店舗を訪れて「出前セミナー」を実施。
小規模施設や個別店舗における接遇スキルの向上に取り組んでいる。
Keywords ◯ ツールで接遇スキル向上
Niitsu’s Comment
2011年からスタートした取り組みは、日本のショッピングツーリズム振興を索引してきた。
受講者は1,800名を超えるセミナーの開催は国内屈指の取り組み。
「商都大阪」のDNAがインバウンドでも発揮される。
・ 中国人観光客が増加したが、個別店舗での対応が遅れている
人が人を呼び、投資が投資を集めることで、新たなビジネスが創出される「千客万来都市」の実現を、
企業、市民、行政、経済団体等の全員参加で目指すものだ。
・ 3種のツールと出前セミナーでビジネスに直結する支援を実施
※ 省略致しますので、購読にてお願い致します。
この続きは、次回に。