IoTビジネス入門 ③
■ IoTでいう「モノ」とは何か?
まず「モノのインターネット」、すなわち「IoT」でいう「モノ」とは何か?というところから解説して
いくとしましょう。
ここでいう「モノ」とは、身近なところでいえば洗濯機や冷蔵庫といった家電製品やクルマ、家などを
指します。
IoTの世界ではこういった日常性かつに登場するようなモノからはじまって、温度計や速度が測れるモノ、
はたまた、ガスタービンや風車など、様々なモノが登場します。
「そんなに大雑把に言ったら、全部モノじゃないか!」と言いたくなる人もいるでしょう。
実はその通りで、IoTにおける「モノ」とは、「ありとあらゆるモノ」のことを指すのです。
つまり、IoTとは、「ありとあらゆるモノがインターネットに接続する世界」のことを言っています。
多くの人と話していると「これはIoTですか?」と個別に聞かれることもあるのですが、ひとまず
「どれが?」という疑問は捨てて、「ありとあらゆるモノ」と覚えてください。
中途半端に定義づけようとすると、IoTの本質的な側面を見逃すだけでなく、視野を狭め、チャンスを
逃し、他社に後塵を拝するだけだからです。
たとえば、椅子や机など、一見インターネットにつながっても意味がなさそうなものであっても、IoTで
いうところでは、例外なく「モノ」となります。
多くのビジネスマンにとっての「つまづき」は、自分の経験や知見から、「そんなモノ、インター
ネットに繋いでも意味ないよね」と早い段階でIoTの対象から外してしまったり、技術的な解釈を優先
して範囲を狭めてしまうことです。
実際には、何でもかんでもインターネットにつなげばよいと言っているわけではないのですが、一度
騙されたと思って「すべてのモノ」ととらえてください。
この続き、次回に。