医師いらずで「糖尿病」「高血圧」がみるみる良くなる治療法!⑦
8. 糖尿病を発症・悪化させるコレステロール低下薬
糖尿病患者は心筋梗塞や脳卒中のリスクが高いため、コレステロール低下薬を飲んでいる人が
たくさんいます。しかし、この薬を飲むと糖尿病を悪化させる可能性があるということです。
糖尿病が悪化すれば、心筋梗塞や脳卒中のリスクがさらに高まります。
心筋梗塞や脳卒中を予防するために薬を飲んでいるはずなのに、なんと皮肉なこととしか
いいようがありません。もちろん、どんな薬にも副作用があります。
コレステロール低下薬で命にかかわるような副作用が頻繁に起こるわけではありません。
その予防効果が大きいのなら、多少副作用のデメリットがあってもいいという判断ができるでしょう。
ですが、コレステロール低下薬が心筋梗塞など冠動脈疾患を減らす効果はあまりないとする
臨床試験の結果もあります。
わたしたちが思い込まされているほど、コレステロール低下薬の効果は大きくないのです。
それどころか、コレステロール値は低すぎるも問題だと指摘されており、むしろ高い人の方が
長生きしているのです。にもかかわらず、ふだん健康な人までがコレステロール値を下げるため、
たくさん薬を飲まされている現実があります。
コレステロール低下薬は、無駄で危険な医療の代表といえるでしょう。
このような、薬を使わせたい人たちの思惑に踊らされる医療は、そろそろやめなければなりません。
[9] 識者インタビュー
大櫛 陽一 東海大学名誉教授 大櫛医学情報研究所 所長
前編「メタボの罠にはまるな!」
◉ 日本版メタボ基準は官僚と医学界の都合
日本のメタボリック症候群の基準は、2002年に日本肥満学会、2005年に日本内科学会で決まりました。
世界基準とは全く違うので、日本版メタボと呼ばれています。
それでは、どこが違うのか?
まず腹囲(ウエスト周径)の男性85㎝・女性90㎝ですが、国際糖尿病連合は2006年に「日本の
ウエスト周径基準は奇妙だから使わないように」という勧告を出しています。
「奇妙」なのは何か、なのですが、海外では「肋骨と骨盤のあいだ」を測定するのに、
日本では男女共「ヘソの位置」で測定しています。
男性はどっちでも同じなのですが、女性はヘソの位置に骨盤があるので、骨盤の大きさで
個人差がでてします。
健康寿命と平均寿命
男性:健康寿命71.19歳 平均寿命 80.21歳 不健康な期間 およそ9年
女性:健康寿命74.21歳 平均寿命 86.61歳 不健康な期間 およそ12.4年
「健康日本21(第二次) 各目標項目の進捗状況について」
(厚生労働省 厚生科学審議界地域保健健康増進栄養部会資料)より
日常生活を支障なく送れる健康寿命と平均寿命におよそ10年の差があり、健康寿命が延びると、
QOL(生活の質)の向上だけでなく医療や介護の削減にもつながることから、政府は2020年までに
健康寿命を1歳以上延ばすことを目標に掲げている。
日本は世界で最も健康な国にもかかわらずその国民は深刻な健康不安を抱えていた
10. ちょい肥満のほうが人間は健康に生きられる
実は肥満している方が、長生きできるというデータがあります。
◉ まとめ
一 メタボの腹囲測定には線引きがない
見た目の数値に惑わされるな
二 やせていても糖尿病になる
自分の体質に見合った食生活で防衛を!
三 糖尿病のリスクもあるコレステロール低下薬
安易に飲むべき薬ではない
この続きは、次回に。