医師いらずで「糖尿病」「高血圧」がみるみる良くなる治療法!⑧
第2章 糖尿病治療に絶望するな!
11. 薬に頼る糖尿病治療は危ない
日本には糖尿病の患者が950万人、「予備軍」と合わせると、2000万人もの人が基準値を
超えていると推計されています。
この大きな市場を目当てに、製薬会社は作用の違う糖尿病の新薬(血糖降下薬)を次々と投入しています。
糖尿病の新薬が次々にでることは、いいことのように思うかもしれません。
食事や運動で血糖値を下げるのは大変ですが、薬を飲むだけならしんどい思いをせずにすみます。
ですが、薬ばかりに頼る糖尿病治療はよくありません。
場合によっては、命を縮める危険性すらあるからです。
12. 糖尿病に治療で怖いのは高血糖より低血糖
薬で血糖値を下げすぎると、低血糖が起こりやすくなります。
さらに低血糖になると、不整脈や心筋梗塞などが誘発されます。
そのことが、死亡率を高める原因になったのではないかと指摘されています。
専門家に聞くと、高血糖よりも低血糖のほうがむしろ危険なのです。
低血糖になると冷や汗、動悸、震えといった症状が起こり、重篤な場合は意識が混濁して、
死に至ることもあります。
現実に高血糖より、低血糖で入院する人のほうが圧倒的に多いのです。
高齢者の場合は特に、血糖値を下げすぎると低血糖の危険があるだけではなく、認知症の発症や
進行につながるともいわれています。
こうした危険性をふまえて、最近では厳しい血糖管理を見直す動きが医療現場で起きています。
そもそも、糖尿病薬には期待するほどの効果はありません。
薬を飲めば血糖値は下がりますが、糖尿病治療の本来の目的は、糖尿病による合併症(網膜症、
腎症、神経障害)や心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)の発症を防ぐことです。
糖尿病薬に頼りすぎるのは危険なだけでなく、無駄なお金を使うことでもあるのです。
薬は必要最小限にとどめて、いかに無理なく食事療法や運動療法を続けて行くか。
これこそ、糖尿病を克服するための最大の課題といえるでしょう。
13. カロリー制限に固執する学会
糖尿病と診断された、あるいは予備軍だといわれた方にまず医師が最初に指導するのは、
食生活の改善と運動です。
これらで血糖値のコントロールが難しい場合は薬が処方されることになっています。
食事療法は、1日の総エネルギー量を抑えるカロリー制限が中心となっており、日本糖尿病学会も
推奨しています。
そこでここ数年注目されている食事療法が、糖質制限です。
みなさんのなかにも聞いたことがある人が多いかもしれません。
ごはんやパンなどの炭水化物や砂糖などの糖質をカットすることで、食後の急激な血糖値の
上昇を防ぐというものです。
糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素のうち、血糖値を上昇させるのは、糖質だけなので、
それを控えさえすれば、あとはカロリーを気にせずに何を食べてもいいという方法です。
揚げものや肉類、お酒なども自由に飲める上、体重の減少にもつながることからその方法が
広がっています。関連する書物も人気で、減量に成功し、その後リバウンドもしなかったと
いう人の経験談なども多く紹介されています。
しかし、日本糖尿病学会は「『総エネルギー摂取量は過剰であっても、炭水化物さえ制限すれば
減量効果がある』という解釈は短絡的」「炭水化物を制限することによって起きる、タンパク質
あるいは脂質摂取増加の影響が調整されていない」と否定的な立場を取っています。
この続きは、次回に。