シェア < 共有 > からビジネスを生みだす新戦略 ⑩
□ インターネットを使ってインターネットから離れる
※ 省略致しますので、購読にてお願い致します。
✔︎ 「もし私たちが世界を治めるなら」は、まだ立ち上げて間もないが、シンディはすでに
世界中から多くの支援を受けている。
ミートアップやリナックス、マイボ、クリックワーカーズ、キックスターターと同様に、
このサイトも地域の活動だけではなく、インターネットという巨大なグローバル・インフラ
ストラクチャーをとおしてコミュニティのつながりを再構築しようというものだ。
「自分」世代が「みんな」世代に変わるにつれ、「隣人」や「コミュニティ」といった
コンセプトそのもの生まれ変わり、拡大しているともいえる。
□ 消費主義を超えてまたつながる
✔︎ 今私たちが抱える経済と環境の双子の危機を、切り離された二つの問題と見る人もいるだろう。
だが、やむを得ない莫大な代償と考えることも、逆にチャンスと捉えることもできる。
ピカソが言ったように、「創造的行為はすべて破壊から始まる」のだ。
私たちは、市場経済が効率を高めることで、イノベーションを生み出し、生活水準を飛躍的に
向上させた時代を経験してきた。
その原動力になったのは人間のもつ利己心とサバイバル本能だ。
このエネルギーを過剰消費からコミュニティの絆をつくることや地球を再生することに
転換できれば、過去の失敗も取り戻せるかもしれない。
消費主義を超越した生き方やつながりを再び発見しつつある人々やコミュニティの
すばらしい例を、私たちは目にしている。
エドワード・バーニーズのような企業の伝道師が描いたシナリオどおりに支配されたかつての
消費主義は、今の世代で根本的に覆されることになるだろう。
次章では、個人の欲求がコミュニティや地球のニーズと調和するような新しい有望な経済・
社会のメカニズムを紹介しよう—-それが、「コラボ消費=シェア」である。
この続きは、次回に。