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シェア < 共有 > からビジネスを生みだす新戦略 ㉙

□ 自由にさせる

 

    ※ 省略致しますので、購読にてお願い致します。

 

 

ノーブランドというブランド

 

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これまでのブランドの常識から外れたクレイズリストのような企業を見て、ブランドが

無視され、きちんと管理されていないと思う人たちもいる。

だが、実際には、ノンブランドがシンプルさを失わずにオリジナルの形を保つためには、

厳格なルールがいる。

 

創業者はしばしば、コミュニティに任されて最高監視責任者として、正しいことをし、

ブランドのイメージと評判を守る役目を担う。

 

クレイグ・ニューマークは、派手な有料広告を禁止し、外部の人からサイトのデザインを

変えるよう何度言われても、無視し続けている。

ニューマークは、一日中サイトを監視して、詐欺やスパム、サクラなどの問題からサイトを

守っている。

クリティカル・マスといえる数のメンバーが求めない限り、余分なサービスやオプションは

つけ加えない。

そのコミュニティへの忠誠心から、彼が会社の売却をおおやけに断っていることは有名だ。

 

「結局、ミートアップのようなコラボレーションをベースにした新しいブランドの大半は、

単なるツールだ—–でも、魂と使命、そしてみんなの声を反映したツールなんだ—-

こうしたブランドがこれからも成長しつづけるに違いないのは、それがあるからさ」

 

 

第十章 シェアの進化

 

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このハイパー進化—-コラボ消費はその一例だ—を説明するには、世界を変えつつある

コミュニケーションの多種多様なプラットフォームを見てみるといい。

 

インターネットとモバイル技術によって、さまざまなムーヴメントはリアルタイムで捉えられ、

人々の意識に上るようになることでそれがまたムーヴメントを拡大し、成長させている。

同じように、個人が日々の行動や考えをツイッターやフェイスブックに書き込むと、また

その書き込みについてみんなが考えたり、それをコピーしたり、編集したり、いろんな人に

送ったりする—つまり、社会が、反復と適応のプロセスを常に繰り返しているのだ。

モノに名前をつけることで、自分たちがより大きなムーヴメントの一部だと感じることもできる。

コミュニティの動きやその目的を意識することで、ニューエコノミーとイノベーションの探求と

成長にますます拍車がかかる。

 

私たちは、すごいペースで変化に適応している。

コラボ消費もまた、急速に成長してゆくだろう。

なぜなら、コラボ消費は、シェアと交換という本能的で自然な行為がベースになっているからだ。

そして、その本能はこれまでハイパー消費の影に隠れていただけで、本来はだれにでも

備わっているからだ。

 

 

消費者のマインドセットを変える

 

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コラボ消費に参加する人々にはいくつかの一貫した特定の動機があることを、本書をとおして

私たちは見てきた。節約、一体感、便利さ、社会的な意識や、サステイナビリティ。

 

コラボ消費は、従来の自己利益、つまりお金、価値、時間などに訴求して新しいユーザーを

獲得し、それが社会と環境にとってプラスになる結果を生み出している。

だからといって、コラボ消費が消費者行動に大きなインパクトがあることは変わりない。

 

コラボ消費に参加する入り口はさまざまでも—-衣服の交換、カーシェアのプログラム、

コインランドリーなど—ひとつでも始めてみると、その他の共同体やコミュニティを

ベースにしたサービスを受け入れやすくなる。

こうした経験が重なっていくうちに、消費者はもはや、際限なくモノを買い続けるという

一方的な行動ではなく、欲しいものを手に入れるために、与えながら協力し合うという

「プッシュ」と「プル」の相互作用になった。

その過程で、コラボレーションや与えること自体が目的になる。

 

コラボ消費は、物質的な欲望やニーズと、市民としての結びつきから生まれる責任とが、

かならずしも矛盾しないことを示している。

 

モノに囲まれた孤独な買い物客が、「幸せ」を体現しているとはだれも思わないだろう。

今「幸せ」とは、より広く、よりインタラクティヴなプロセスになっているのだ。

 

 

この続きは、次回に。

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