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ブランディングが9割 ㉕

・価格訴求ブランドにもプランドの個性がある

 

強いブランドや高価格帯のブランドにだけ個性があるのではなく、特徴の

あるブランドには必ず個性があります。

価格訴求ブランドにだって、特徴があれば個性はあるはずです。

価格訴求型ブランドも単なる「激安」を訴求するブランドにしてしまえば、

競合が同様のことをしたときに差別性がなくなってしまうでしょう。

しかし、ただ「安いこと」ではなく、「無駄を省くことで低価格を実現

している」ことをブランドの売りとすることで、だいぶ変わってきます。

 

一見、価格訴求のブランドは年収の低い人がターゲットのように思われ

がちです。しかし、「無駄なものにお金を払いたくない」という知識層を

コアターゲットとすることで、世帯年収の高い人や教育水準の高い人の

心に刺さるかもしれません。

その人からすると、そのブランドを買うことで、「私は自己実現できて」と

なるでしょう。

 

昨今は環境の負荷に伴い、レジ袋の無料配布をしないスーパーが当たり前と

なっていますし、「廃棄ロスを減らすために、割れている商品も入れました」

としても受け入れられるでしょう。単なる「安売り商品のブランド」とするか、

「地球環境を考えたブランド」にするか、個性の出し方によってブランドの

価値も変わってくるということです。

 

・個性が強いアメリカのスーパー

 

第1章でも紹介したアメリカのトレーダー・ジョーズというスーパーは、

比較的お手頃な価格帯でオーガニックなどこだわりの食材を扱っており、

カリフォルニアを中心に展開しています。

南国の雰囲気のある店舗空間、オーガニックやレトロなデザインなど

個性的で、カリフォルニアで人気があります。

 

他のスーパーで1つとして同じような個性のスーパーはありません。

そして店員がとても陽気です。

「WELCOME!」と店内でハイファイブ(ハイタッチ)をしてくれるのです。

また、お買い物バックのデザインがかわいいと評判で、日本人観光客の

間でも定番のお土産となっています。

日本でもトレーダー・ジョーズのお買い物バックを普段使う主婦をよく

見ます(考えてみてください、最寄りのスーパムーの名前がでかでかと

書かれたお買い物バックを自慢気に持つかどうか—-)。

 

たかがスーパーと思うかもしれませんが、個性を変えるだけで、行きたく

なるスーパーに変わるのです。

ブランドに個性があり、唯一無二の存在となれば、競合は真似ることが

できません。

 

✔  唯一無二のブランドをつくるために、やってはいけないこと

 

いろいろやっているうちに、デザインがなんとなく競合に似てしまっていた

など競合に引っ張られる場合は、あなたのブランドに確固たるブランドの

「目指す姿」がないか、周知されていないからだと考えられます。

ブランドは、お客さんの頭の中に焼きつけるもの、ということを思い出

してください。人間の記憶には限りがあり、ブランドを覚えていられる

としたら1カテゴリーにつき1つくらいではないでしょうか。

であれば、他のブランドに似せることはナンセンスだし、「目指す姿」が

なければ、自然と競合に似てしまうので注意しなくてはなりません。

 

「二番煎じでも、利益が出ればよいのではないか」と考える人もいると

思います。短期的に考えれば、利益は出せるのでいいのかもしれませんが、

長期的に見れば、ブランド価値を築くことは難しいと考えるべきでしょう。

 

・パクリはブランドの毀損にしかならない

 

パクリはブランドの毀損にしかならない。

 

「騙された」とか「悔しい思いをした」などのネガティブな感情を抱くと

どうなるでしょうか。

たかが一オリジナル商品かもしれませんが、店舗ブランドのイメージも

下がるし、そうなれば、会社としての価値、企業価値にも影響を及ぼす

ことが考えられるでしょう。

他社とそっくりの商品をつくっているのであれば、企業姿勢が厳しく

問われている昨今、企業として改善が必要なのではと考えます。

ブランディングをやるのであれば、マネするよりはマネされろ! という

ことです。

 

 

この続きは、次回に。

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