「D・カーネギー 人を動かす」⑥
3. 名前を覚える
※ 省略致します。
【人に好かれる原則③】
名前は、当人にとって、最も快い、
最も大切な響きを持つ言葉である
ことを忘れない。
4. 聞き手にまわる
● 彼女が望んでいたのは、自分の話に耳を傾けてくれ、自我を満足させて
くれる熱心な聞き手だったのである。
● 「どんなほめ言葉にも惑わされない人間でも、自分の話に心を奪われた
聞き手には惑わされる」これはジャック・ウッドフォードの言葉だが、
私は話に心を奪われたばかりでなく、〝惜しみなく賛辞を与えた〟ので
ある。
● 商談の秘訣について、チャールズ・エリオット博士は、こう言っている—-
「商談には特に秘訣などと言うものはない—–ただ、相手の話を耳に
傾けることが大切だ。どんなお世辞にも、これほどの効果はない」
● 「自分の言おうとすることばかり考えていて、耳のほうが留守になって
いる人が多い——お偉方は、とかく、話し上手よりも聞き上手な人を
好むものだ。しかし、聞き上手と言う才能は、他の才能よりはるかに
得がたいもののようである」
彼はこう言っているが、聞き上手な相手を欲しがるのは、何もお偉方
だけに限らない。誰でも同じだ。
● 人に嫌われたり、陰で笑われたり、軽蔑されたりしたかったら、次の
条項を守に限る—–
一、相手の話を、決して長くは聞かない。
一、終始自分のことだけをしゃべる。
一、相手が話している間に、何か意見があれば、すぐに相手の話を
さえぎる。
一、相手はこちらよりも頭の回転が鈍い。
そんな人間の下らないおしゃべりをいつまでも聞いている必要は
ない。話の途中で遠慮なく口をはさむ。
世間には、この条項を厳守している人が実在するのを読者は知っている
はずだ。私も、不幸にして知っている。有名人のうちにも、そういう人が
いるのだから驚く。そういう人間は、まったく退屈でやりきれない相手だ。
自我に陶酔し、自分だけが偉いと思い込んでいる連中だ。
自分のことばかり話す人間は、自分のことだけしか考えない。
● 長年コロンビア大学の総長を務めたニコラス・バトラー博士は、こう
言っている—–
「自分のことだけしか考えない人間は、教養のない人間である。
たとえ、どれほど教育を受けても、教養が身につかない人間である」
● 話し上手になりたければ、聞き上手になることだ。
興味を持たせるためには、まず、こちらが興味を持たねばならない。
相手が喜んで答えるような質問をすることだ。
相手自身のことや、得意にしていることを話させるように仕向けるのだ。
あなたの話し相手は、あなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を、
自分自身のことに対して持っているのである。
【人に好かれる原則④】
聞き上手になる。
この続きは、次回に。