「D・カーネギー 人を動かす」⑦
5. 関心のありかを見抜く
※ 省略致します。
【人に好かれる原則⑤】
相手の関心を見抜いて話題にする。
6. 心からほめる
● 人間行為に関して、重要な法則が一つある。
この法則に従えば、たいていの紛争は避けられる。
これを守りさえすれば、友は限りなく増え、常に幸福が味わえる。
だが、この法則を破ったとなると、たちまち、果てしない紛争に巻き
込まれる。この法則とは—–「常に相手に重要感を持たせること」
● 「すべて人にせられんと思うことは人にもまたそのごとくせよ」—
キリストの言葉(世の中で最も重要な法則と言えよう)
人間は、誰でも周囲の者に認めてもらいたいと願っている。
自分の真価を認めてほしいのだ。小さいながらも、自分の世界では自分が
重要な存在だと感じたいのだ。見えすいたお世辞は聞きたくないが、
心からの賞賛には飢えているのだ。
自分の周囲の者から、チャールズ・シュワップの言うように〝心から
認め、惜しみなくほめ〟られたいと、私たちは、皆そう思っているのだ。
だから、あの〝黄金律〟に従って、人にしてもらいたいことを、人に
してやろうではないか。
● 人は誰でも他人より何らかの点で優れていると思っている。だから、
相手の心を確実につかむ方法は、相手が相手なりの世界で重要な人物で
あることを素直に認め、そのことをうまく相手に悟らせることだ。
ところが哀れなのは、何ら人に誇るべき美点を備えず、そのことから
くる劣等感を、鼻持ちならぬうぬぼれや自己宣伝で紛らそうとする人
たちである。
シェイクスピアは、そのあたりの事情を「放漫不遜な人間め! 取る
にも足りぬことを種にして、天使をも泣かせんばかりのごまかしを
やってのけおる」と表現している。
● 「人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、
相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる」—–これは大英帝国の
史上最高に明敏な政治家の一人、ディズレーリの言葉である。
【人に好かれる原則⑥】
重要感を与える—誠意を込めて。
この続きは、次回に。