「D・カーネギー 人を動かす」⑮
PART4 ✳️ 人を変える九原則
1. まずほめる
※ 省略致します。
【人を変える原則①】
まずほめる。
2. 遠まわしに注意を与える
● 人の気持ちや態度を変えようとする場合、ほんの一言の違いが、成功と
失敗の分かれ目になることがある。
人を批判する際、まずほめておいて、次に〝しかし〟という言葉を
はさんで、批判的なことを言いはじめる人が多い。
「ジョニー、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、
本当に鼻が高いよ。しかし、代数をもっと勉強していたら、成績は
もっと上がっていたと思うよ」
この場合、〝しかし〟という一言が耳に入るまでジョニーは激励されて
気をよくしていただろう。ところが、〝しかし〟という言葉を聞いた
とたん、今のほめ言葉が果たして本心だったのかどうか疑いたくなる。
結局は批判するための前置きに過ぎなかったように思えてくる。
信頼感が鈍り、勉強に対するジョニーの態度を変えようとする狙いも
失敗に終わる。
この失敗は〝しかし〟という言葉を、〝そして〟に変えると、すぐに
成功に転じる。
「ジョニー、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、
本当に鼻が高いよ。そして、来学期も同じように勉強を続ければ、
代数だって、他の科目と同じように成績が上がると思うよ」
こう言えば、ジョニーは、ほめ言葉のあとに批判が続かないので、
素直に耳を傾けるだろう。これで、ジョニーに変えさせようとした
問題点が遠回しに知らされたことになり、その結果、彼は期待にこた
えようと努力するだろう。
遠回しに注意を与える方法は、直接批判されることに強く反発する
神経質な人たちには、驚くほど効果がある。
【人を変える原則②】
遠回しに注意を与える。
3. 自分の過ちを話す
● 人に小言をいう場合、謙虚な態度で、自分は決して完全ではなく、失敗も
多いがと前置きして、それから間違いを注意してやると、相手はそれほど
不愉快な思いをせずに済むものだ。
● 謙遜と賞賛は、我々の日常の交際にも、大きな効果を発揮することが
できるはずだ。
正しく応用すれば、人間に奇跡を生み出すこともできるだろう。
【人を変える原則③】
まず自分の誤りを話したあと
相手に注意する。
この続きは、次回に。