Coffee Blake-令和3年8月25日(水) 「冠婚葬祭とは」
私は、「冠婚葬祭」という言葉の、「真の意味」を知りません。
従って、「終活」を考える前に、知るべき知識だったと反省しています。
また、「冠婚葬祭」と聞きますと、「お葬式」というイメージが強く、
以前、知人、友人との会話の中でも、「(葬式と聞くと)縁起が悪い!」
「(自分の葬式を考えるには)まだ、早すぎる」「(お葬式など)全然、考えて
いない」等々の話をよく聞きました。
私が62歳の時に、「終活」を話題にしても、ほとんど関心を持っていま
せんでした。
そこで、改めて「冠婚葬祭」の意味をよく理解し、〝本当に暗いイメージ
なのか〟を考えて見たいと思います。
それでは、初めて見ましょう。
2021.8.25
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
① 冠婚葬祭(かんこんそうさい)とは、
冠婚葬祭(かんこんそうさい)とは、日本古来の重要な四つの儀式、
「元服」・「婚礼」・「葬式」・「祖先」の祭祀。
現在では、人生での通過儀礼の一種となっている。
大きな変わりはないものの簡略化されているものもあり、多様である。
「冠婚葬祭」の4文字全てに意味がある。
● 冠(かん)
昔の風習の冠を頂き、成人の仲間になる儀式「元服」の意味をもつ。
現代でいう「成人式」にあたり、人生の節目のお祝いの行事全般をいう。
お宮参り、初節句、七五三、入学、就職、長寿のお祝いなども含まれる。
● 婚(こん)
「婚礼」に関わることをいう。
結婚して夫婦になるための行事。
結婚式の他にも、縁談、結納や挙式、お見合い、
披露宴、婚姻届なども指す。
● 葬(そう)
人の死に関わる「葬式」などすべて儀式をいう。
臨終から通夜、葬儀、告別式、法事法要など儀式全般。
予期できない場合も多いが、必要最低限の準備が必要となる。
● 祭(さい)
「祖先」を祀る行事のこと全般をいう。
祀る行事の中で、親族の交流によって、絆を深めて繁栄を願う意味ももつ。
現在の法事、お盆、正月、七夕、節分、お彼岸、お中元・お歳暮などの
一年の節目の行事。
② 「冠婚葬祭」とは
古来から伝わる四大儀礼のこと。
冠は元服のとき冠をかぶせて祝ったことから、成人式や七五三・還暦など
「人生の節目の祝い事」、祭は法事やお盆などの祖先を祭る儀式から、
お正月や節分、七夕など「一年の節目の行事」全般を意味します。
③ 「冠婚葬祭」とは
慣習的に定まった慶弔の儀式の総称。
「冠」は元服・成人式、「婚」は婚礼、
「葬」は葬儀、「祭」は祖先の祭礼。
「婚」は「昏」、「葬」は「喪」とも書く。
四文字あるとおり、4種類の儀式があり、「元服」「婚礼」「葬式」
「祖先の祭祀・祭礼」がその儀式にあたります。2019/07/13
● 祭祀(さいし)
神や祖先を祭ること。祭典。→宮中祭祀
● 宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)
天皇が国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的におこなう祭祀。
皇居宮中三殿で行われる祭祀には、天皇が自ら祭典を斎行し、御告文を
奏上する大祭と、掌典長(掌典職)らが祭典を行い、天皇が親拝する
小祭がある。
● 安寧(あんねい)
無事でやすらかなこと。特に、世の中が穏やかで安定していること。
「社会の安寧を乱す」
● 斎行(さいこう)
潔斎して神に仕えること。 また、その人。
● 潔斎(けっさい)
法会・写経・神事などの前に、酒肉の飲食その他の行為を慎み、沐浴
(もくよく) などして心身を清めること。物忌み。
「潔斎して祭事に臨む」
● 物忌み(ものいみ)
1. 神事などのため、ある期間、飲食・言行などを慎み、沐浴をするなど
して、心身のけがれを除くこと。潔斎。斎戒。
2. 夢見の悪いときや、けがれに触れたとき、また、暦の凶日などに、家に
こもるなどして身を慎むこと。「いと恐ろしく占ひたる―により、
京の内をさへ去りて慎むなり」〈源・浮舟〉
● 斎戒(さいかい)
祭りを執り行うなど、神聖な仕事に従う者が、飲食や行動を慎み、
心身を清めること。物忌み。潔斎。「斎戒して神事に就く」
● 沐浴(もくよく/ablution)
からだを水で洗い潔めること[1]。宗教的な儀式を指すことが多い。
沐は水を頭から浴びること、浴は水に身体を浸けることを意味する。
それ以外にも煙・火・香料などによりけがれを落とすことも沐浴に含める。
多くの宗教で奨励されている参拝、礼拝の前に手や足、顔、口など体の
一部を水で洗う行為も沐浴の一種である。
● 御告文
御告文は天皇が宮中三殿や伊勢神宮などで奏する神道の祝詞で、天皇の
勅使(使者)が代理で奏するものを御祭文(ごさいもん)という。2014/09/09
● 掌典職(しょうてんしょく)
宮中三殿においてその職務を行う。
● 親拝(しんぱい)
天子がみずから参拝すること。
● 祭礼
神社などの祭り。祭典。祭儀。
いろいろと、調べて見ましたが、
〝冠婚葬祭(かんこんそうさい)とは、日本古来の重要な四つの儀式、
「元服」・「婚礼」・「葬式」・「祖先」の祭祀。
現在では、人生での通過儀礼の一種となっている。〟
〝儀式=神事・祭事・慶弔などの、一定の作法・形式で執り行われる行事。
また、その作法。〟であり、〝祭祀=神や祖先を祭ること。〟であると、
いうことになります。
私は、決して〝暗いイメージ〟ではなく、〝神聖で厳かなイメージ〟
であると感じました。
● 神聖
尊くておかしがたいこと。清浄でけがれがないこと。
特に、宗教・信仰の対象などとして、日常の事柄や事物とは区別して
扱われるべき特別の尊い価値をもっていること。また、そのさま。
「神聖な山」「学問を神聖視する」→聖 (せい)
● 厳かな
重々しくいかめしいさま。礼儀正しく近寄りにくいさま。
「厳かに式が進む」
2021.8.25
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美