実践するドラッカー[思考編] ㉜
A lesson from P.F.Drucker
∵ 仕事の仕方をチェックする
自らを変えようとしてはならない。うまくいくわけがない。
それよりも、自らの仕事の仕方を向上させていくべきである。
不得意な仕方で仕事をしようとしてはならない。
『明日を支配するもの』—p.207
自らの「仕事の仕方」を意識することで、仕事をストレスなく行えるだけで
なく、成果を格段に大きいものにすることができます。
ドラッカー教授は、自らの仕事ぶりと成果を見て、自らの仕事のパターンを
知ることを勧めています。
「仕事の仕方」(ワークスタイル)については、強みの発見と同様、フィード
バック分析を用いて得意な仕事のスタイルや、身についているパターンを
見つけることができます。
次ページに、ドラッカー教授がさまざまな著書の中で紹介した代表的な
「仕事の仕方」をまとめましたので、自分のスタイルをチェックしてみて
ください。
ドラッカー教授はまた、「他の人には難しいが自分には簡単にやれることは
何か」を考えよ、ともいいます。つまり、他の人の「仕事の仕方」を知る
ことで、自分自身のスタイルも見えてくるということです。
さらには、あなたの上司はどうであるか、同僚はどうであるかを予想して
みることで、コミュニケーション・ギャップを減らし、より快適に仕事が
できるようになるといった御利益も出てくるはずです。
シート 仕事の仕方(ワークスタイル)チェック表
あなたの「仕事の仕方(ワークスタイル)には、どういったものが
ありますか。
下記にいくつか例を挙げますので、チェックしてみましょう。
● 仕事を進める際は
1. 一人で行うほうがよい
2. チームで行うほうがよい
3. その他( )
● 得意な役割は
1. 自分で采配を振るう
2. 意思決定者のサポートをする
3. その他( )
● 仕事への取り組み
1. 直観から始める
2. 分析から始める
3. その他( )
● 仕事の進め方は
1. 詳細な筋書きがあるとやりやすい
2. 筋書きはないほうがやりやすい
3. その他( )
● 実行の仕方は
1. 締切間際に集中して短時間で仕上げる
2. 予測を立てて計画的に行う
3. その他( )
● 力を発揮しやすいのは
1. 環境の変化や競争相手など、プレッシャーがあるとき
2. 安定的な環境のとく
3. その他( )
● 能率の上がる時間帯は
1. 朝のほうが集中できる・はかどる
2. 夜のほうが集中できる・はかどる
3. その他( )
● 仕事のやりやすさは
1. テンプレート(雛形)があるほうがいい
2. 自分でカスタマイズするほうがいい
3. その他( )
● 情報収集の仕方
1. 読むほう
2. 聞くほう
3. その他( )
● 情報発信の仕方
1. 書くほう
2. 話すほう
3. その他( )
● 文章を書く際
1. 下書きしてから書く
2. じっくり完璧なものを一回で書く
3. その他( )
● スピーチの際
1. 原稿を準備する
2. 要点のみ記したメモだけを用意
3. その他( )
● プロセスを考える際は
1. 書くことによる
2. 聞くことによる
3. 仕事を通じて
4. 教えることによる
5. その他( )
この続きは、次回に。