実践するドラッカー[行動編] ③
A lesson from P.F.Drucker
∵使える時間を創造する
成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。
『経営者の条件』—-p.46
時間をどのように使うかから考えてはいけません。
どれだけ確保できるかを最初に考えるのが、ドラッカー流時間管理の
神髄です。
たいていの人は、スケジュール管理と時間管理とを混同しています。
問われているのは、手帳の空欄を埋めることではなく、空欄を生み出す
能力です。
成果をあげる人は、仕事の計画から始めるのではなく、時間の創造から
始めます。意思決定にも行動にも時間が必要であり、その量によってできる
ことが変わっています。つまり、時間が成果の大きさを決めるのです。
ある程度まとまった時間がなければ、たいしたことは成し遂げられません。
自由に使える時間を確保しなければ、いくら効率よく時間を使う方法を
身につけたところで、意味がないのです。
すべては、時間の確保から始まります。
● 神髄
そのものの本質。その道の奥義。「芸道の―を究める」
A lesson from P.F.Drucker
∵まず、成果を意識する
一般に人は時間を管理する用意ができていない(中略)
時間を管理するには、まず自らの時間をどのように使っているかを
知らなければならない。
『経営者の条件』—-p.47,p.48
時間という資源がインプットであるならば、アウトプットは成果です。
時間という資源の管理は、成果を意識して初めて意味をもちます。
成果という目的地がわからなくては、燃料の配分も使い方もコントロール
できません。ですから、次の三点を整理しましょう。
・何を成果とするか
・そのために、時間をどう使うか
・翻って、いま、自分はどのような状況にあるか
一人ひとりが目指す成果は多様です。仕事の成果はもちろん、学び、
健康の維持、家族とのコミュニケーション、人間的成長、社会貢献、
レクリエーションなどにも成果があります。
時間管理は、現在位置を確認することから始まります。
さまざまな成果を手にするために、何より最初にすべきことは、立ち
止まって時間の使い方を点検することです。
● 多様
いろいろと種類の違ったものがあること。また、そのさま。
さまざま。「多様な人材」「多様な価値観」「多種多様」
この続きは、次回に。