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Coffee Blake-令和3年11月27日(土)「起業家 大企業で育成」

2021.11.25 読売新聞に「起業家 大企業で育成」のタイトルで記事が

掲載されております。

「政府、来年から」とありますので、2022年度からとなります。

「起業家」を目指す方、「起業家」を目指している方にとっては、

大変、興味ある内容と思います。

 

ご参考にご紹介致しますので、今後もこの内容について情報を得て

いただければと思います。

 

2021.11.27

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

起業家 大企業で育成

 

雇用協力に経費補助

 

 

政府は来年から、デジタル技術を活用して急成長する企業「スタート

アップ」や起業家の育成を強化する方針を固めた。

大企業が起業を目指す人を雇用したり、新興企業が大企業から人材を

受け入れたりする場合の費用を補助する。

欧米や中国で次々と生まれて経済成長をリードするスタートアップは、

日本では極めて少なく、国として支援が不可欠と判断した。

 

政府、来年から

 

経済産業省が2021年度補正予算案に関連費用8.6億円を計上する。

岸田首相は、成長戦略の柱のひとつにスタートアップの育成を掲げている。

政府関係者によると、支援策の柱は二つで、米国で広げる「客員起業家

制度」(EIR)を導入する。

起業を目指す人が、自ら計画する事業に近い分野の大企業で働き、販路開拓や

量産化の知見を学びつつ、企業側からの将来的な資金調達につなげる仕組みだ。

経産省は来年から1年程度で、約30〜50人の起業家の支援をモデル事業と

定め、雇用に協力した企業に必要経費を補助する。

スタートアップの課題である人材面の手当てがもう一つの柱となる。

大企業から出向する従業員を受け入れた場合、人件費をはじめ必要な

資金の3分の2を支援する。

大手側には、将来的に中核人材となりうる社員に新興企業などで「武者

修行」をさせる意味がある。

米調査会社によると、日本では企業価値が10億ドル(約1150億円)を超える

未上場の新興企業「ユニコーン」は今年9月時点で、6社にとどまる。

米国は424社、中国は165社で大きく水をあけられており、起業家の育成が

急務となっている。

 

□□政府の起業家支援のイメージ□□

    政 府                   政 府

     ↓                  ↓

     ↓     関連費用を補助、支援      ↓

     ↓                  ↓

    大企業                                                  起業を目指す人

    有望事業への先行投資 → ① →  販路や量産化の知見獲得

                                                                             将来的な資金調達

      大企業                     新興企業など 

     社員の「武者修行」       → ② →        人材の確保

 

● スタートアップ

 

新しいビジネスモデルや市場を開拓することで、短期間のうちに急激な

成長と巨額の対価を狙う企業や事業。ベンチャー企業やスモールビジネス

あっても長期成長や安定した収益を目指すものとは、この点で性格が異なる。

規模や設立年数はまちまちで、銀行で資金調達を行わず、投資家の出資などに

頼る企業も多い。

 

● 知見

 

1. 実際に見て知ること。また、見聞して得た知識。「―を広める」

2. 見解。見識。「―を異にする」

3. (智見)仏語。事物に対する正しい認識。

    また、知識によって得た見解。正智見。

 

● 「客員起業家制度」(EIR)

 

「会社から給与をもらいながら起業の準備を進められる」EIR

(Entrepreneur in Residence=客員起業家制度)と呼ばれる仕組みが

注目を集めています。

 

EIR(客員起業家制度)とは?

 

 EIR(Entrepreneur in Residence)とは、「in Residence(居住して、

 住み込み)」という文字通り、起業家が既存の企業に入り、その中で

 新規事業(スタートアップ)の立ち上げを行う仕組みです。

 日本語では「客員起業家制度」などと訳されます。

 この制度の活用は、起業家と雇用する企業の双方に大きな価値があり

 ます。

 

・起業家のメリット──安定した生活基盤の確保と企業リソースの活用

 

 起業家は多くの場合、事業の立ち上げで大きなリスクを背負うことに

 なります。その点、企業から給与が支給され、安定した生活基盤を持った

 状態で新規事業の立ち上げを行うことができるEIRでは経済的なリスクを

 軽減できるのです。また、立ち上げの各段階で企業のリソースを活用

 することもできます。

 

・シード期、アーリー期では、事業資金や社会的な信用が思うように

 得られないケースがほとんどで、ほとんどの事業、スタートアップは

 ここで頓挫します。一方、EIRでは企業の信用や事業資金を活用する

 ことでこれらの課題を解決します。

 

・ミドルステージでは、販路拡大がスタートアップの大きな課題となります。

 ここで事業拡大ができず、リビングデッドとなるスタートアップも多い中、

 EIRでは企業がすでに持っている販路を活用できます。

 常にリソースが不足している起業家にとって、EIRの活用は成長ステージ

 ごとに必要不可欠な機能を補完する手法と言えます。

 事業の立ち上げに成功した次の選択としては、シナジーを生かしたまま

 事業部子会社として事業を拡大をするか、独立してスピンオフをすると

 いった展開が考えられます。

 

● シード期

 

起業前の時期を指しており、商品やサービスのアイデアや仕組みを考えて

いる段階やある程度の形づくりができている段階をシード期と呼びます。

ビジネスを展開する土台づくりに取り組む時期で、収益にはつながって

いない状況です。市場を調査して自社の強みを活かしたアイデアを考え

たり、事業計画に関する内容を検討します。2021/10/25

 

● アーリー期

 

事業成長(10→30)アーリー期:気をつけたこと・失敗事例 完成した

商品を市場へ広げていく段階。事業成長のための組織づくりを試行錯誤し、

採用活動・技術力強化・マーケティング力強化・人事制度の設計などを行う。

 

● ミドルステージ

 

ミドルステージとは、ベンチャー企業の投資における成長ステージの区分の

うち、事業が軌道に乗り始め、成長しつつある時期を指す区分である。

ベンチャー企業の成長ステージは起業前後からシードステージ、アーリー

ステージのように区分される。ミドルステージでは事業が安定して利益を

上げ、さらに利益を伸ばし始める。

 

● 新興企業

 

新しく設立された企業。設立から間もなく、規模や経営基盤などが

小さい企業。特に、ベンチャー企業をさす。

 

● 武者修行

 

1. 武士が武芸の修行のために諸国を巡って歩くこと。

2. 学問や技芸の修行のため、よその土地や外国へ行くこと。

 

● ユニコーン

 

一般的に評価額が10億ドル(約1040億円)を超える未上場のスタート

アップ企業」と定義されています。

「ユニコーン企業」という言葉は2013年にカウボーイ・ベンチャーズの

リー氏が作った用語です。

2013年当初、評価額が10億ドルを超える創設10年以下の企業はとても

少なく、珍しかったことから「ユニコーン企業」と名付けました。

そして、「ユニコーン企業」という枠組みの中にはさらに「デカコーン企業

と「ヘクトコーン企業」があります。

この3つは評価額によって分けることができます。

 

● デカコーン企業

 

そんなユニコーン企業の概念にはさらに2つの上位概念がある。

1つ目はデカコーン企業である。評価額が100億ドル(約1兆1,000億円)

以上という企業で、世界に29社しかない。驚くべきなのは、さらに上の

ヘクトコーン企業と呼ばれる企業が存在する。2021/08/15

 

● ヘクトコーン企業

 

ヘクトコーン企業とは、創業まもなく急成長を果たした通称「ユニコーン

企業」のうち、企業評価額が1000億ドルを突破した企業、という意味で

用いられる表現である。


 

今回の記事を拝見して、思うのです。

 

私は、「代表のブログ」で私見として述べておりますが、〝絵に描いた餅〟

〝机上の空論〟はもう辞めて、〝成果〟を追い求めて欲しいと思っています。

同じテーマを、〝ちょっと手を加えたり、変更したり〟では、少しも

目新しく感じないものです。

 

● 絵にかいた餅

 

《どんなに巧みに描いてあっても食べられないところから》何の役にも

立たないもの。また、実物・本物でなければ何の値打ちもないこと。

画餅 がべい 。 [補説]「絵に描いたよう」と混同して「絵に描いたような

」とするのは誤り。

 

● 机上の空論

 

机の上で考えただけの、実際には役に立たない意見。

実地に適用できないむだな議論。

 

新しい施策には大いに結構だと思いますが、

 

一つ、大企業に区別せず、「受け入れたい企業」や「受け入れて欲しい

企業」を募る方が、良いと思います。

 

一つ、厚生労働省でも、「起業セミナー」等々を実施しています。

目標である「起業家育成」「起業家支援」として、窓口省庁を一本化に

すべきであると思います。

〝ベクトル〟は一つで、〝エネルギーの分散は無駄〟であると思います。

当然、人件費、経費もかかります。

 

一つ、PDCAサイクル等での「結果報告・成果報告」等を公表して欲しい。

これまでの施策で「結果報告・成果報告」はされていると思いますが、

民間企業同様に「施策の結果報告・成果報告」を随時、実施して欲しい。

 

● ベクトル

 

ベクトルとは、専門分野によって言葉の意味が変わりますが、大まかに

方向を表します。ビジネスにおいても、一般的な用法と同じで、方向を

表します。 しかし、方向と行ってもビジネスの場合は同じ志を目指す、

会社の方向性を示す際にベクトルという言葉が使われます。2017/04/04

 

● PDCAサイクル

 

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクル

繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促す技法です。

「PDCAサイクル」という言い方もありますが、これはPDCAの最後の

ステップ、Action(改善)が終了したら、また最初のPlan(計画)に戻って

循環させることを意味するもの。2019/06/06

 

米調査会社の日本6社、米国424社、中国165社という内容には、驚きと

ともに、日本の「終身雇用」に問題があるのでしょう。

また、「リスク」を避ける〝風習〟と「チャレンジ」するという〝気風〟の

違いでしょうか。

 

● 風習

 

その土地や国に伝わる生活や行事などの習わし。風俗習慣。しきたり。

 

● 気風

 

気性。気だて。特に、ある集団・地域内の人々に共通する気質。

 

私も社会人時代には、企画書を多くつくり、プレゼンテーションを行い

ました。多くが〝絵に描いた餅〟〝机上の空論〟と言われて悔しい思いを

致しましたが、実現・実行もせず、安易に決断されると腹が立ったものです。

結論は、企業も政府も同様に、〝実績〟〝成果〟を出すことで、反対した

相手を見返すことが正しいのではないでしょうか。

 

 

2021.11.27

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

 

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