P.F.ドラッカー 「仕事の哲学」⑲
DRUCKER SAYINGS ON INDIVIDUALS
第8章 チームワーク
ほとんどの人が、人とともに働き、人の力をかりて成果をあげる。
したがって成果をあげるには、
人との関係に責任を持たなければならない。
–—『明日を支配するもの』
□ チームワーク
チームワークとは、チームに所属するメンバーが、共通のゴールや目標を
達成するために協力することです。スポーツや仕事など様々な場面で必要
とされ、全員で協力することによって生産性が向上することやより大きな
成果を残すことにつながります。
□ 自己啓発が組織を導く
一人ひとりの自己啓発が、組織の発展にとって重要な意味をもつ。
それは、組織が成果をあげるための道である。成果に向けて働くとき、
人は組織全体の成果水準を高める。
彼ら自身および他の人たちの成果水準を高める。
—-『経営者の条件』
□ 貢献がチームワークを可能にする
果たすべき貢献を考えることによって、横へのコミュニケーションが可能
となり、チームワークが可能となる。自らの生み出すものが成果に結び
つくには誰にそれを利用してもらうべきかとの問いが、命令系統のうえ
でも下でもない人たちの大切さを浮き彫りにする。
—–『経営者の条件』
□ 生産的な人間関係を築くには
人間関係の能力を持つことによって、よい人間関係がもてるわけではない。
自らの仕事や他との関係において、貢献を重視することによって、よい
人間関係がもてる。こうして人間関係が生産的となる。
生産的であることが、良い人間関係の唯一の定義である。
—-『経営者の条件』
□ 仕事の人間関係は成果しだい
仕事上の関係において成果がなければ、温かな会話や感情も無意味である。
貧しい関係のとりつくろいにすぎない。逆に、関係者全員に成果をもた
らす関係であれば、失礼な言葉があっても人間関係を壊すことはない。
—–『経営者の条件』
□ ともに働く人を理解する
成果を上げる秘訣は、ともに働く人たち、自らの仕事に不可欠な人たちを
理解し、その強み、仕事のやり方、価値観を活用することである。
仕事とは、仕事の論理だけでなく、ともに働く人たちの仕事ぶりに依存
するからである。
—–『明日を支配するもの』
この続きは、次回に。