P.F.ドラッカー 「仕事の哲学」⑱
□ 現存する仕事は間違っている
現存する仕事はすべて正しい仕事であり、何がしかの貢献をしているはず
であるとの先入観は危険である。現存する仕事はすべて間違った仕事であり、
組み立て直すか、少なくとも方向づけを変えなければならないと考える
べきである。
—-『日本 成功の代償』
□ イノベーションと企業家精神
起業家はイノベーションを行なう。
イノベーションは起業家に特有の道具である。
—-『イノベーションと起業家精神』
□ 最適の機会を考える
イノベーションに成功する者は、あらゆる機会を検討する。
自分に最も適した機会はどれか、組織に最も適した機会はどれか、自分
たちが得意とし実績のある能力を生かしてくれる機会はどれかを考える。
—-『イノベーションと起業家精神』
□ 体質は合っているか
イノベーションの機会は、イノベーションを行なおうとする者と体質が
合っていなければならない。重要で合って意味がなければならない。
さもなければ、忍耐強さを必要とし、かつ欲求不満を伴う厳しいイノベ
ーションの仕事はできない。
—-『イノベーションと起業家精神』
□ 右脳と左脳の両方を使う
イノベーションに成功する者は、右脳と左脳の両方を使う。
数字を見るとともに人を見る。
機会をとらえるにはいかなるイノベーションが必要かを分析をもって知る。
しかる後に、外に出て、顧客や利用者を見、彼らの期待、価値、ニーズを
知覚をもって知る。
—-『イノベーションと起業家精神』
□ イノベーションは自らの強みが基盤
イノベーションほど、自らの強みを基盤とすることが重要なものはない。
イノベーションにおいては、知識と能力の果たす役割が大きく、しかも
リスクを伴うからである。
—-『イノベーションと起業家精神』
この続きは、次回に。