Bridge to success(成功への懸け橋) ⑮
○ 起業・創業の「リスキリング=学び直し」は、簿記知識から。
すでに、簿記の知識のある方は良いのですが、いろいろな書籍を読んで
いますと、簿記の知識の重要性を感じます。
私は、若い時に日商簿記3級を取得したほうが、将来の起業・創業に
役立つと思い、夜間の専門学校に通った経験があります。
また、定年退職までの通算30年間ですが、「経理・財務」の業務で
定年を迎えることが出来ました。
書籍「経営12カ条 稲盛和夫著」の“第5条売上を最大限に伸ばし、経費を
最小に抑える”、書籍「永守流経営とお金の原則 永守 重信著」“序章お金の
戦略が必要だ-財務への無頓着が破綻を招く”を読んでいますと、簿記知識-
「損益計算書」「試算表」等の知識が重要であると書かれておりました。
詳しくは、購読にてお願い致します。
例えば、経営状況の見直し改善を考えている飲食店では、コンサルタントの
ポイントは、直近の月次損益計算書を見ることで、収支確認ができます。
財務状況を把握するためには、「月次残高試算表」で確認できます。
そして、見直し改善策は、「売上高の分析」と「経費の分析」です。
そして、「選択と集中」となります。
「売上高の分析」で売上高構成比の高いものに力を集中させることで、
売上高の拡大を考えます。
「経費の分析」で構成比の高いものは、見直しを推進し構成比を下げる
ことに集中致します。
この考え方-「選択と集中」で売上高拡大と経費削減を実施することで、
同時に二つのメリットを考えます。
「売上高の分析」の構成比では、例えば、メニューのABC分析の活用です。
「経費の分析」の構成比では、例えば、「原価率」「人件費比率」の
見直しとなります。
私の会社では、経理業務を税理士法人にお願いしております。
しかし、単に「丸投げ」ではなく、損益計算書や決算報告書等の作成に
基づく資料は私自身が作成し、毎月税理士法人に報告・提出をしており
ます。
これから創業・起業しようと考えている方達には、初めから「丸投げ」
ではなく、最低限の簿記知識を学んだうえで、「丸投げ」をお奨め致し
ます。なお、ここでいいます「丸投げ」とは、売上高=売上高入金が確認
できる通帳コピーや請求書のコピー等、経費=賃金台帳や公的機関の請求書、
自動引落が確認できる通帳コピーや支払った領収書、リース料等の明細
等々となります。
「代表のブログ」でも掲載致しましたが、「リスキリング=学び直し」は
大事です。ましてや「資格取得」で更新があるものは、法改正等での
知識の見直しが必要となります。
○ 古きを知り新しきを知る 温故知新
古いこと、昔のことを研究して、そこから新しい知識や道理を見つけ
出すこと。
私には、この「温故知新」の考え方が似合いますが、若い方々には、
常に新しい知識を入手し、知識のバージョンアップを図っていただき
たいと思います。
私のような年齢ですと、知識のバージョンアップは大変、辛いものが
ありますが、必要不可欠のため、努力しております。
2022年11月15日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美