「健康を考える」-「デュアルタスク」
私は、どちらかというと、仕事にしても、私生活にしても「セッカチ」
です。そのために、「暢気(のんき)」に考える時間を極力、もうける
ように努めています。
理由は、まわりの人たちに対して、あまり良い印象を与えないと
思うからです。また、私は、「飽き性」でもあります。
一つの仕事を長く、継続的に行うことは苦手です。従って、仕事に
波-変化がある方が、嬉しいと感じます。
人生も然り。人生を「レール」に例えることがありますが、事前の
ライフプランを考えるのも大事ですが、人生「波あり谷にあり」の
方が楽しいのではないでしょうか。
私の場合は、「波乱万丈」であると、家族、友人、知人が申します。
歩きながら計算 脳を鍛える「デュアルタスク」
カラダづくり
2023年9月29日 5:00 [会員限定記事]
散歩しながら簡単な計算をする。そんな「ながら作業」を運動機能の
発達や認知症の予防に役立てるデュアルタスク(二重課題)に注目が
集まっている。子供も高齢者もゲーム感覚で取り組めるので、日常的
なカラダづくりや認知症予防に役立てたい。
無意識に行っているデュアルタスク
私たちの脳は、計算したり、周囲の状況を判断したりするなど「考え
ること」(認知課題)をこなしながら、歩いたり、文字を書いたり
など「動くこと」…
皆さんは、「デュアルタスク」という言葉を聞いたことがありますか。
日本語訳は、「二重課題」となっております。
□ 脳のデュアルタスク(二重課題)
考えながら(認知課題)+動く(運動課題)
↓
○ スポーツでは、相手の動きを予測し+ボールを打つ
○ オフィスでは、電話をしながら+メモをとる
○ 家事では、夕飯の献立を考えながら+掃除をする
□ デュアルタスク能力の特徴と応用
幼少期の運動遊びなどを通じて発達
↓
○ デュアルタスクの運動遊びを導入。
○ 子供のケガ、事故の予防にも効果
□ 加齢とともに衰えていく
↓
○ デュアルタスク能力を調べることで、
○ 認知症の早期発見につなげる
□ デュアルタスクで認知機能の低下を予防・改善
↓
・足踏みしながらしりとり
・歩きながら100から7ずつ引いていく など
□ 子供の運動遊びプログラムの例
↓
○ 箱から取り出したボールを同じ色にコーンを当てる
○ 月はボールと違う色のコーンに当てる
○ 正しくコーンに当たったボールが増えるように指導
□ 認知機能改善プログラムの例
↓
○ 手を振って足踏みしながら声を出して数を数える。
○ 3の倍数のときは声を出さず、順番に頭・腰・肩をさわる。
・頭をさわる—
・腰をさわる—
・肩をさわる—-
国立長寿医療研究センターが開発した「コグニサイズ」の例。
近年、自治体や高齢者を対象とした保健施設で多様なプログラムが
提案されている。
○ デュアルタスク能力は幼児期から小学校低学年の間に発達すると
いう。
○ 子供の外遊びが減るなか、デュアルタスクの要素を入れた運動
遊びを取り入れる保育期間が増えている。
○ デュアルタスク能力は高齢化や認知症の進行によって、少しずつ
低下する。高齢者と散歩するとき、話しかけると高齢者の足が
止まってしまうことがあるのもその例だ。
○ 近年、認知症の前段階として軽度認知障害(MIC)があり、その段階
で診断しリハビリすることで認知症の発症を遅らせられることが
分かってきた。早期ほど高いリハビリ効果が期待できるが、課題
はMCIの診断には時間と手間がかかるため、多くの人のスクリー
ニングには向いていないことだった。
○ そこで開発したのが高齢者に足踏みをしてもらいながら二者択一の
簡単なクイズに答えてもらうシステム。八木教授(大阪大学産業
科学研究所)は「この手法による判定は医師が問診や画像診断に
よって診断した結果と90%以上一致した」と解説する。
○ デュアルタスクはMCIのリハビリなど認知機能低下の予防・改善
にも使われる。「足踏みしながら、〝しりとり〟」「歩きながら
100から7ずつ引いていく」などの方法はよく知られている。
○ 専門家が考案したプログラムとしては、国立長寿医療研究センター
が廃発した「コグニサイズ」などがあり、自治体や医療期間が住民
向けに情報提供やイベントを行っているので興味のある人は自治体
などに問い合わせたい。
○ 家庭でもできるデュアルタスクも効果は高い。桜美林大学大学院
老年学学位プログラムの鈴木隆雄特任教授等は、MCIの高齢者
100人の研究でデュアルタスクを導入することで、脳の萎縮を抑制
したことなどを示した。
○ 鈴木特任教授は「運動が認知症予防に重要であることは多くの研究
で明らかになっているが、簡単な認知課題を組み合わせることで
効果がより高まる」と解説する。
○ デュアルタスクは子供の運動能力の発達、スポーツのスキル向上、
認知機能低下の早期診断や予防・改善にも役立つ。八木教授は
「研究成果を健康寿命だけでなく、いくつになっても社会貢献
できる社会寿命の延伸につなげたい」と期待している。
現代は、「専門性」よりも「多様性」が求められているようです。
私は、すでに「専門分野、専門知識」のある方は、どんどん新しい
分野にチャレンジしていただきたいと思います。
新しい分野を学ぶことにより、「専門性のひきだし」を増やして
欲しいのです。その延長線上に「多様性」が存在すると考えます。
「リスキリング」も同様に、自分の得意とすること、興味あること
に対して、学び直しをしていただきたいと思います。
不得意なことにエネルギーを消費するのはいかがなものでしょうか。
「好きこそものの上手なれ」が大事です。
2023年11月23日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美