今日の気づき-「出すぎる杭は打たれない」
2023年12月2日日経新聞「My Story コープさっぽろ理事長 大見英明
さん」の記事が掲載されておりました。
その中での「出すぎる杭は打たれない」という言葉に、興味を抱き
ました。
通常、よく聞く言葉は、「出る杭は打たれる」ですが。
□ 「出る杭は打たれる」の意味は?
「出る杭は打たれる」ということわざの意味は、才能や手腕があって
頭角をあらわす者や、さし出たことをする者は、とかく他から憎ま
れたり、人から非難されたりするということである。
その用例は江戸時代前期から見られる。『北条五代記』(1641年刊)
は小田原北条氏にかかわる記事を収録した江戸時代の軍記である。
2015/09/14
□ 「出る杭は打たれる」と同じ意味のことわざは?
社会の風潮などが、異質なものを受け入れないさま
● 出る杭は打たれる
● 周囲から足を引っぱられる
● 個性に寛容でない
● 同化を強要する
● 目立つと風当たりが強い
□「出る杭は打たれる」は悪い意味ですか?
才能・手腕があってぬきんでている人は、とかく人から憎まれる。
ビジネスの場や日常生活に置き換えて言い表すと、「出る杭は打た
れる」という言葉は、能力を発揮する人は妬まれる、一人だけ目立っ
た行動をすると排除されるというような意味になります。2022/04/27
私が社会人時代、元ヤオハン社長和田一夫さんの講演会に参加した
際にも、同様の言葉を聞いたことがあります。
その時に感じたことは、「出すぎる杭は打たれない」とは、中途半端
ではいけない、より大きく成長することで、相手が、他社が、超えら
れないようにする、という意味に捉えました。残念ながら、ヤオハン
は倒産致しましたが、当時在職していた会社がヤオハン香港本社迎
賓館や上海迎賓館のインテリアデザインに関与していたことを思い
出しました。
新聞記事に戻りますが、「My Charge」のタイトルの文章で、次の
ような文章が掲載されております。
—-座右の銘は、札幌農学校(現北大)で学び教えた新渡戸稲造の
言葉「学問より実行」だ。「学ぶだけではだめで、社会の中で
知識をどう生かすかが重要」といった意味があり、—–
□ 新渡戸稲造
新渡戸稲造(にとべ いなぞう)は、1862年生まれ、1933年に71歳で
亡くなりました。国際的な政治家、農学者、教育者としての3つの
顔を持つ彼は、江戸時代に盛岡で生まれ、「稲之助」という名前を
付けられます(のちに改名)。
□ 新渡戸稲造の座右の銘は?
“新渡戸稲造の名言『武士道は知識を重んじるものではない、重ん
ずるものは行動である』を、千言堂の専属書道家が気持ちを込めて
直筆いたします。この言葉(一言)は名言集や本(書籍)などで
紹介されることも多く、座右の銘にされている方も多いようです。
インターネットで調べて見ると、いろいろな名言がありました。
興味がございましたら、是非、ご覧いただきたいと思います。
また、五千円札の肖像画にもなっておりました。
□ 5千円札 新渡戸稲造いつからいつまで?
紙幣が発行されていた時期と現在の価値
新渡戸稲造が五千円札の肖像画となっていたのは、1984年から
2007年までの間です。これは和暦に直すと、昭和59年から平成
19年までの約20年間となります。
前回「代表のブログ」でご紹介致しました「道をひらく 松下幸之助著」
にも、〝仕事や経営のコツは現場で自得するもの〟という内容があり
ました。
このように、今回の記事を読んで、社会人時代に経験したことや
現在の会社経営で学んでいることを感じた次第です。
「学問を学ぶことも大事」です。しかし、〝「学問より実行」、
経験を伝える〟ことの重要性を心がけたいと思います。
2023年12月3日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美